姓名判断コラム3 - 三才を無視した命名は危険

 当サイトを訪れるということは、少なからず姓名判断というものに興味を持っている方ですから、なかにはプロの姓名判断家に命名をしてもらった経験がある方もいるかもしれません。それは自分の名の改名のためかもしれないし、子供の命名のためかもしれません。しかし、もし命名をしてもらったその姓名判断家が三才の配置を全く無視した占い手法を取るのであれば、それは危険であると断言します。「危険」などというと少し大袈裟な印象をもつ人もいるかもしれませんが、それほど三才は重要な要素なのでこのような表現を使いました。

 最近の姓名判断サイトや姓名判断家を調べていると、三才の配置をないがしろにしている占いがとても多いことに気付きます。三才というのは天格・人格・地格それぞれの格数を五行に当てはめて吉凶を占う手法で、三つの格を取ることから三才と呼ばれています。そしてこの配置の如何によって人生全体の運勢傾向が決まるだけでなく、成功運や健康運まで広く影響を及ぼすため、その配置が特にひどい場合は重大な災難・病難に遭います。ですから非常に重要な部位なのですが、最近の姓名判断サイトなどではこの三才を軽視あるいは無視しているため、そのことに危懼を抱いてこのようなコラムを作成した次第です。

三才とは何か

 では、まず三才とは何なのかということですが、この理論を姓名判断に持ち込んだのは、現在の姓名判断の基礎を築いた熊﨑健翁という人です。熊﨑が登場する以前の姓名判断には、人格という概念がなく、天格・地格・総格という三つの部位で主に前運・後年運を占っていたそうです。しかし、それまでの姓名判断の的中率や理論に大いに疑問をもった熊﨑は、祖先から伝承される天格と、自身の名である地格の中間に存在するのが人格だとしてこれを定め、さらに表あれば裏ありの理から、外格をも定めました。これによって、天格・人格・地格・外格・総格の五格が揃い、これを五格剖象方として世に出したのです。

 そして、この五格剖象方とセットで考案されたのが天・人・地三才からその者の吉凶や性質を占う大運神の法則です。ところが現在、様々な姓名判断家やサイトを見るとこの五格剖象方は当たり前に使われているのですが、三才を確りと見るものはほとんど見かけません。しかしながら熊﨑は、この三才配置こそが人格と並ぶほど重要な概念だとして常々訴えておりました。以下に彼の著書から、その一文を取り出してみましょう。

 『これまでありふれた姓名学は、名の合画数で中年前の運命を見、姓と名の合画数で中年後の運命を見ることになっておりますが、これでは地格と総格のみで、天地人が揃っていない。生け花でも茶の湯でも、すべてのものがこの三才あって初めて意義をなすので、易でも人相でも、この三才を最も尊重します。然るにどうしたものか従来の姓名学には、この三才がありません。殊に大切なる人格を欠いていますから、名をつけるにも吉凶を判断するにも、往々飛んだ間違いを生じ、返って短命や不幸逆境に陥る様な名をつけてやるものさえあるのは恐るべきことであります。』(熊﨑健翁著:姓名の神秘より)

 ちなみに天格は【天】、地格は【地】、そしてその中間に存在するのが自身であるとし、これを人格としました。ですから天・人・地三才の配置は、天格と人格と地格がどのように関わり合っているか、その様相を示しており、これがその者の性質や境遇に強い影響をもたらすのです。ちなみに天格と地格の間に生まれ、そして存在するのが人格という概念ですが、原則的に天格は陽の性質を有し、地格は陰の性質を有しますから、人格は陰陽和合したところの存在です。また原則的に父親は陽の存在、母親は陰の存在ですから、天格を父・地格を母として見ることもできるのです。

 ※ところで私は熊﨑の身内でも流派を継承する者でも何でもありません。ただあらゆる姓名判断を勉強する中で、旧来からの熊﨑氏のものが最もシンプルながら、最も理論的に納得でき、かつ最も的中率が高いものだと考えています。

三才は健康運を象徴する部位である

 「三才を無視した命名は危険」だと語気を強めていう一番の理由が、三才は健康運を象徴する部位だということです。ですから三才は運勢の根幹を成すというわけです。おそらく皆さんもよく理解していると思いますが、健康は第一であって、健康が悪ければ何もできません。人間の幸福のためには財がある程度必要ですが、健康が悪ければ満足に財を得ることもできず、好きなことを思いきりやることもできないでしょう。健康を損なうことによって人生の楽しみも半減するわけです。皆さんの周りにも体が悪いという人は沢山いると思いますが、そういう人の姓名を見ればほとんど全てが三才のバランスを欠いていることが分かると思います(もちろん例外もいますが、これには大いに先天運が関係しています)。

 なぜ三才が悪いと健康が損なわれるのか?これは自身である人格を中心として見たときに、人格が他格とどのような関係にあるかということが、自身の健康や体質に大きく関わってくるからです。五行の相生・相剋の関係は皆さんも知っているでしょう。例えば相生では、木は火を生む、火は土を生む、土は金を生む、金は水を生む、水は木を生む。反対に相剋では、木は土を剋す、火は金を剋す、土は水を剋す、金は木を剋す、水は火を剋すといった関係です。この他に、水・火の沖と木・金の沖があります。このため、例えば人格に木があり、地格に金がある人は、人格が地格に剋されているわけですから、運勢的には凶と言えるのです。しかしもしかすると、四柱推命を勉強した方であれば、このような単純な理論に違和感をもつかもしれません。というのも四柱推命では、隣り合う格に相剋があったからといって、それをすなわち凶とは見ないからです。

 しかし姓名判断は四柱推命とは違います。中には姓名判断においても四柱推命と同じように、五格において気の流れのバランスが取れているのが最も吉だと言う流派もいますが、これが間違っていることは実際の事象を見ているとすぐに分かります。すなわち姓名五格に木・火・土・金・水がすべてあるのに健康が非常に弱かったり、逆に姓名に木しかないのに非常に健康に恵まれるといった人は意外に多くいるのです。このような話は深掘りすると非常に長くなってしまいますから省きますが、重要なのは姓名判断では、人格を中心に見たときに隣り合う格と強い相剋があると、健康面や境遇面において良くない作用があるということなのです。もちろん一概に相剋と言っても、陰陽の違いによって随分と凶威は変わります。しかし概して、人格と他格との相剋は良くないと言えます。

 そして三才が悪ければ種々の病気、たとえば、糖尿病や肝硬変、胃癌や肺結核、最悪の場合は脳梗塞や心筋梗塞などに冒される可能性が高まります。これは脅かしてるわけでもなんでもなく、それほど姓名の暗示力が健康に影響するのです。どのような病気にかかりやすいのか?またどのような部位が弱いのかといったことは、それぞれの三才配置を見れば即座に分かるのですが、最も危険とされているのが水と火の対立です。特に19などの陽水と、13などの陽火が三才の中で対立している場合には注意が必要です。これは、火の五行が「心」と言って心臓を象徴することに加え、水と火の対立は五行の中で最も激しいと考えられているからです。識者の中には、五行の対立において強弱の優劣はないと見る者もいますが、私はそうは思いません。実際ひどい病難や災難に遭った者を見ていると、この水・火の沖がかなり多いことに気づくのです。もし疑わしいと思う方は、事実を記録したこちらの『事件簿』をご覧ください。

 ですから特に子供に名をつける時は、三才だけはしっかりと見た上で命名すべきです。三才のバランスが著しく悪ければ健康的で健やかな発達はまず期待できません。二十歳くらいまでは順調に発達するかもしれませんが、特に30歳を過ぎてから過労で健康を害したり、不慮の災難に襲われたり、人間関係でひどく悩んだり、そのために鬱になって絶望したりといったことが起こりやすくなります。どのような事柄が起こりやすいかということは、三才の配置如何によって当然変わりますが、それに関してはここでは詳述しません。とにかく三才がバランスを欠いていれば種々の不幸に遭いやすいため、子供の命名には少なくとも三才だけはしっかり見るべきだということです。

三才は対人運を象徴する部位である

 よく「外格は対人運です」などと安易に言っている姓名判断家がいますが、これは全くの間違いではないにせよ正確ではありません。実際には外格が占める対人運の割合は20%程度のものであり、対人運を決定するのは三才配置と人格・外格関係です。私は対人運というものがあるとするならば、それは半分くらいの割合を三才の配置が占めると考えています。なぜなら三才のあり方でその者の性質傾向が分かると同時に、その様相が人間関係を象徴するからです。大雑把に言えば、天格は自分よりも目上の人やもの、地格は自分よりも目下の人間やものを象徴しますが、たとえば人格が火で地格が水だという場合は、自分よりも年下の人間と事を構えやすくなります。また剋されていることにより周囲から批判されやすくなり、それによって自分の立場を失ったり、心を傷めたりするかもしれません。いずれにしても良い暗示はなく、人生の中で大きな障害となります。

 また、人格と外格の関係は同列の関係、すなわち同僚や兄弟関係を示しています。具体的には、人格と外格の関係が悪いから兄弟との関係が悪いと一概にはできないのは、向こうの配置も関係してくるからです。自身が悪くても向こうでは良いという場合はそれほど悪くないことがありますし、もちろん人間関係を常に円満に保とうと考えている人であれば凶威も減るでしょう。しかし重要な考え方は、例えば三才や人格・外格関係において、人格が他格を剋すことが多いと言う人は、概して攻撃的で、自分から喧嘩を売る傾向があるということです。これは剋すということが、一面攻撃を示すからです。そしてその者の性質は相剋の方向を見ればすぐに分かります。例えば人格が金の人で、他格に木が多いという人は、その性質は概してネガティブで神経質、そして内面的にはその大小はあるが攻撃性を秘めているでしょう。逆に人格が他格から剋されることが多いという人は、自分から喧嘩を売ることは少ないものの、人から批判されやすいことをあらわしています。このような人は概して我慢強い性質ではありますが、いつか爆発して切れるかもしれません。

 このように、三才や人格・外格関係における相剋の方向や強さがその者の性質傾向を象徴するということですから、これが対人運に影響を与えるということなのです。ですから自分がひどく攻撃的な性質であると理解しており、なおかつ人間関係を円満に保ちたいと考えているのであれば、当然運勢は良い方向へ向かうでしょう。しかしながら、この名前によって決定される性質傾向自体は、その名前を使う限りは一生ついて回るということなのです。ですから、もし三才が【木・金・木】などの人であれば、実生活上、自分の衝動を抑えるために相当のエネルギーを必要としますから、もうそれだけで相当の神経をすり減らし、健康には悪いのです。一例としまして、この【木・金・木】という配置をもつ有名人には、これまでに3度離婚をした木村祐一さんなどがいます。

 それから対人運の最も悪い配置の一つとして金・火・金などがありますが、これは人格の火が天格と地格を剋しているため、たとえば職場においては常に周囲の人間と事を構え、家庭においても配偶者や子供とうまくいかず精神的にひどく疲労する暗示があるストレス運です。そのため健康運も良いはずはなく、晩年特に凶という暗示になるのです。もちろんそれぞれの格に温厚さを象徴する数があれば多少は違いますが、それでも三才の暗示力はとても強力なため、自分で気を付けていても周りから反感を買うということが往々にして起きます。またこのような配置は周囲の人間に対して怒りや恨みを抱きやすく、その衝動を抑えることが難しくなるため、つい周りの人間に対してきつく言ってしまったり態度が冷たくなってしまったりということが頻繁に起きますから、その結果当然人間関係をこじらすということになるわけです。このように三才は対人運を象徴する部位ですので、三才がバランスを欠いているということはそれだけ人間関係に齟齬を生じやすいのです。

三才が悪ければ数の吉祥を最大限に発揮しない

 それから次に言えることが、三才が悪ければ数の吉祥を最大限に発揮しないということです。これは例外なくすべてに当てはまります。ですからたとえ前運・主運・副運・総運すべてが吉数だとしても、この三才のバランスが悪ければ吉祥を最大限に発揮できません。その反対に、前運・主運・副運・総運すべてが凶数だとしても、この三才のバランスが良ければ不思議と伸びていきます。もちろん数による凶意をすべて抑えることはできませんが、それでもかなり抑えることができます。また、姓名判断には数によって財運や名誉運、頭領運などを象徴する数が幾つもありますが、三才が悪ければこれらの性質を良い方へ十分に発揮することができません。たとえば財運の極めて強い24数を主運にもっていても、これが水にあえば当然打ち消されて弱まるわけです。

 おそらくこのようなことを言うと、「三才が悪くても社会的に成功した人間は沢山いる」などと思う人がいるでしょう。それは確かにそうです。ただし三才が悪くても大きく社会的に成功した人というのは、まず運勢的には先天運に強く恵まれているということに加え、素晴らしい考え方をもって比類なき努力をした人間に限られます。また、三才が悪くとも絶対に成功できないというわけではなく、上述したように『素晴らしい考え方をもって比類なき努力』を続ければ自ずと頭角をあらわしますが、どうしたことかこの三才が悪い人の成功は危なっかしく、急に没落することが多いのです。例えば経営者では、現在最も成功を収めていると言っても過言ではない、ユニクロの社長である柳井正さんがいますが、三才に強い難があります。これは、柳井さんの前途が多難であるということと同時に、その成功が常に脅かされることを暗示しています。現にユニクロは、今もブラック企業との批判が絶えず、突出した成功を収めるその陰には、強い困苦があることが分かります。

 同様に、ブラック企業として批判され、その筆頭格として挙げられたワタミの創業者渡邉美樹さんはどうでしょうか?驚くべきことに、上記の柳井社長と全く同じ三才【火・水・土】であることが見て取れます。これは、人格が地格に剋されていることから、社長では地格に当たる人、つまり社員(マスコミや民衆なども含む)から非難を受ける暗示があります。注目すべきは、渡邉さんの方が人格・地格ともに陽であるため、柳井さんより相剋の度合いが強いということです。さらにもっと言うと、このように人格が地格と相剋している経営者は、社員を心から大事にしようという精神が欠けていることが多く、これが劣悪な労働環境を生んだ原因になっていると、姓名学的には考えられるのです。なぜなら、人格と相互の格との関わり合いは、その者の愛情の程度や有様をあらわしているからです。ですから人格が地格を相生している人は、年下や子供などに対して深い愛情をもっているということです。

 それでは、経営の神様と言われた松下幸之助さんや、JAL再建を成し遂げ現代の経営の神様とも噂される京セラの稲盛和夫さんはどうでしょうか?二人とも凶数は多いながらも、三才が相生しています。これは二人が苦難の境遇にありながらも、一歩一歩前進発達し、やがては大きな成功を収める可能性があることを暗示しています。と同時に、三才が相生しているということは、多くの人たちから助けを得やすいということであり、これが【成功】という事柄において非常に重要なことなのです。

 しかし、それでも柳井さんが突出した成功を収めているという事実は事実です。実はこれには、経営者の企業における成功運というものも関係しています。これに関しましては、こちらの『社名・屋号・芸名などの成功運について』で詳しく解説していますので興味のある方はご覧下さい。

三才と先天運との関係

 皆さんも既にお気づきかとは思いますが、三才が悪くともそれほど大きな災難や病難なく一生を終える人たちが、わずかではあるがいます。これには、本人の生き方・考え方が影響していることに加え、先天運というものも大きく影響しています。私が研究した限りでは、先天運と姓名との関係は、想像した以上に大きな影響があり、それは良い方向へ作用すれば大きく吉祥を得、悪い方へ作用すれば大きな凶暗示を招くようです。具体的には、先天運の用神・喜神・忌神といったものと、姓名五行との関係性が重要になるのですが、概して姓名に喜神が多ければ多いほど吉と出ます。ちなみに先天運を見る手段として、私は四柱推命を利用しています。

 このようなことですから、例えば先天運に大きく恵まれ、なおかつ先天運と姓名との兼ね合いも良ければ、運勢的には多少名前が悪くとも吉祥を保ち得るということなのです。これが姓名判断だけでは分からない部分であり、姓名判断だけで見れば著しく悪いような名前も、先天運と合わせて見るとそれほど悪くないといったことが起きます。もちろんその逆もあります。このため、このような先天運の動向が、三才や数の吉凶を上下させるということを、頭の片隅にでも置いておいていただければ幸いです。

最も危険な三才配置

 以下に最も危険な三才配置を幾つかあげますので、もし自分の名前や家族の名前にこれが当てはまるという場合は注意を要します。このような配置を有し、実際に健康が悪く困っているという方は、良名に改名を行ってください。

水・火・水
成功運は絶望的であり、急変・急難を生じやすい。心臓・脳などに注意。
金・木・金
常に迫害を受けやすい批難運、神経症・うつ病などの恐れ。肝臓・目などに注意。
火・金・火
成功抑圧され発狂の暗示、晩年特に凶となる。肺・呼吸器系に注意。
木・土・木
上記よりはひどくないが常に境遇が変化しやすく不安定。胃の病気に注意。
火・水・火
極めて凶。突如災難に襲われ命を落とす危険あり。脳・心臓に注意。
木・金・木
過労で神経症などを患う恐れ大。肺、肝臓などに注意。
金・金・金
対人運極めて凶。過強・偏狭・冷徹の兆あり人と馴染みにくい。肺や呼吸器系の病気、痔などに注意。

 以上のような著しく悪い例には当てはまらないような人も、もし三才に難があり、健康の弱さや不運を感じているようでしたら、通名を付すということをご一考ください。

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