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姓名判断コラム6 - 成功・発展する企業家と数理との関係

成功・発展する企業家というのはどのような人でしょうか。それは企業を発展させるために努力を惜しまず、ポジティブかつ素晴らしい考え方をもって、常に全身全霊を傾けて経営を続けてきた人かもしれません。しかし、姓名判断的な目線で見れば、成功する企業家にはある共通点があります。今回はそれについて少し語りたいと思います。以下に、成功・発展する企業家を姓名判断的に見る際の重要なポイントを挙げます。

1. 社名(屋号)の数理とその者の主運の数理に成功関係があるかどうか
2. その者の成功運・基礎運はどうか
3. 社名の数理はどうか
4. その者の総運はどうか

以上が成功・発展する企業家を姓名判断的に見る場合の重要なポイントですが、【1】が最も重要であり、下へ行くに従って優先順位は下がってきます。ですのでこれらの項目が全て良ければその企業もしくは企業家は発展的な強い運勢をもっていると言うことができます。

ただし、企業を成功させるためには後天的な要素だけでなく先天的な要素も重要になってくることは言うまでもありません。また、たとえ運勢的に恵まれていなくとも、強靱な努力で企業を成功に導いてゆく傑物も稀にいることをご考慮ください。

成功・発展力が極めて強い企業家の例

ここからは実際の企業家を例に出して説明を試みたいと思います。まずは成功・発展力が最も強い企業家の例です。それでは見ていきましょう。

小平浪平
日本最大の電機メーカーである【日立製作所】の創業者。小平氏のもつ主運16数の土は【日立製作所】の28数の金を生じており発展運が強いのに加え、自身の成功運においても金・土と生じる関係にあり企業家としての成功運は極めて強いとみる。さらに総運に財運を示す24数があり大吉。
松下幸之助
松下電器産業を一代で築きあげ、経営の神様とまで呼ばれる。日本で最も尊敬されている企業家の一人。【松下電器産業】は64数の火で、松下氏の主運11数の陽木をどんどん燃やす働きをするため発展運が極めて強い。また本人の成功運も強いため非常に強い発展力となる。ただし、64数は凶数であり、現に【松下電器産業】は【パナソニック】(14数)となった。総運に吉凶半数と言われる30数あるも、三才が気を通じているため凶とはならず。
稲盛和夫
【京セラ】と【第二電電(現・KDDI)】という二つの世界的企業を築きあげた企業家。京セラ創業当初の名前【京都セラミツク】は36数で成功運やや弱いものの、【京セラ】は12数の木で稲盛氏の主運20数の水を吸い上げ発展運が極めて強く、【第二電電】(39数の水)、【KDDI】(8数の金)ともに旺じている。また本人の成功運も強いため発展力は大。
新浪剛史
【サントリーホールディングス】現社長。元株式会社ローソン取締役社長。【サントリーホールディングス】は32数の木で新浪氏の主運である21数の木と相助け合って発展力は強。さらに自身の成功運においても木が火を生じる関係であり大吉。さらに総運にはその名が天地に轟きわたると言われる雄偉の頭領数39があり、リーダーシップも抜群である。

成功・発展力が強い企業家の例

次に成功・発展力が強い企業家の例を見ていきましょう。上の「成功・発展力が極めて強い企業家」にはやや劣りますが、いずれも比較的順風な成功運をもつ企業家達です。

井深大
【ソニー】の創業者。主運の数理が【ソニー】の5数の土と気を通じているため発展運が強いとみる。また創業当初の社名である【東京通信工業】も55数の土。加えて井深氏自身も強い成功運をもっており当人の人生もまた順風であることが分かるが、総運に逆境数の19がありこれが若干のマイナス。ちなみに共同創業者として盛田昭夫氏がいるが、こちらは【ソニー】においての成功運は強いも、三才の配置に難あるため順風とはいかず。
石橋正二郎
世界最大手のタイヤメーカーである【ブリヂストン】の創業者。それぞれ創業当初の社名【ブリッヂストンタイヤ】26数の土、その後1951年に【ブリヂストンタイヤ】23数の火、後1984年に【ブリヂストン】16数の土。石橋氏自身の三才は木・木・木・の大吉であり、成功運・基礎運ともに極めて強いが、総運に薄弱運あるためややマイナスとなる。
似鳥昭雄
家具店【ニトリ】の創業者。【ニトリ】は6数の土で成功運はやや弱いものの、現【ニトリホールディングス】は28数の金で似鳥氏の主運である20数の水を助けているため発展運は順風と見る。また、似鳥氏自身の成功運も強く、前運と総運には頭領運が出ており強いリーダーシップがあることをうかがわせる。五格の五行配置は京セラの稲盛氏と全く同じ。
宗次德二
【壱番屋(カレーハウスCoCo壱番屋)】の創業者。【壱番屋】は33数の火であり宗次氏の主運が21数の木であるためこれを生じ発展運は極めて強い。また自身の姓名における成功運も強いため、自ずと成功する人・企業であることが分かる。しかし基礎運が木・金と不安要素があるためややマイナス。主運・総運ともに雄偉の頭領運を有して心強い。
吉永泰之
【富士重工業】の現社長であり、「フォーブス ジャパン日本の社長力ランキング2015」にて1位。【富士重工業】は40数で吉永氏の主運14数の火を剋しており発展力はやや弱いも、自身の成功運が強くなおかつ基礎も安定しているため順風な成功運と判断できる。また総運の24数は豊かな財運を象徴する大吉数。

成功運あるも多難な企業家の例

ここでは成功運はあるものの多難な企業家の例を紹介したいと思います。多くの場合、多難な企業家の姓名に共通してあらわれているのは三才配置のバランスの不良です。それでは見ていきましょう。

渡邉美樹
【ワタミ】の創業者。過去に従業員が過労自殺するという事故が起こり「ブラック企業」と批判されるようになる。【ワタミフードサービス】は24数の火で発展運やや弱い、また【ワタミ】は8数で氏の主運29数の水を助けており発展運強しとみる。しかし問題は渡邉氏の三才配置。努力邁進すれば成功する暗示あるも、基礎運が悪いため転覆・没落の暗示がある。
柳井正
【ファーストリテイリング】の社長。【ユニクロ】は9数の水で柳井氏の主運9数の水と合流し大河の如き発展力を有する。また【ファーストリテイリング】は極めて隆昌な発展運をもつ23数の火。しかし自身の三才は火・水・土と人が地に剋されているため転覆・没落の凶暗示が出ている。近年ユニクロの労働環境が悪いとして「ブラック企業」との批判があり、今後が懸念される。五格の五行配置が上記の渡邉氏と全く同じことに注目してほしい。
堀江貴文
【ライブドア】元社長。【オン・ザ・エッヂ】21数の木で主運の19数に生じられ大吉、【ライブドア】13数の火で成功苦労あり、また自身の成功運は金・水で吉。しかし上の二人と同じように主運の水が地格の土に剋されているため転覆・没落の暗示となる。加えて堀江氏の場合は総運に典型的な破滅数である34数があることによって上の二人よりも凶暗示が強くなる。
豊田喜一郎
トヨタ自動車の実質的創業者。創業当初の社名である【トヨタ自動車工業】は48数の金で豊田氏の主運17数の金と相通じて発展力が強い。ちなみに姓名判断では金が重なると悪いと判断するが、企業の発展運を見る場合は判断が異なる。豊田氏自身は名前が物語っているように波乱の人で、金が重なっているため相当我の強い人であったことが分かる。
三木谷浩史
【楽天】の創業者。三木谷氏の主運は18数の金であり、【楽天】は19数の水であるためこれを生じ発展力が極めて強い。ただし、自身の成功運が火に刻され弱く、また外運と総運に波乱数が出ているため本人は現状に不満をもっていることが分かる。総運の30数は波に乗ると強いが、一歩間違えれば不幸の底に落ちる危険を孕む。
孫正義
現【ソフトバンクグループ】の創業者。それ以前の【ソフトバンク】は13数の火であり、孫氏の主運15数の土を助け企業の発展運は順風。ただし本人の成功運は弱く、晩年衰退傾向が出ているため60歳以降特に運気が減退する。社名は2015年に【ソフトバンクグループ】となったが、これは22数の木で孫氏の土を剋すため社運減衰の暗示。
本田宗一郎藤沢武夫
【本田技研工業】の創業者。実質的な創業者は本田宗一郎氏となっているが、実際に経営を担当していたのは藤沢氏であるため二人を切り離して考えることは出来ない。本田氏は火がとても強い人だが、【本田技研工業】も43数の火であるため炎のように高らかと燃えあがる発展運となる。また藤沢氏の主運も25数の土で火と気を通じており発展力が強い。ただし本田氏は自身の成功運が弱いため、当人としては「もっとやれたはず」と感じていると思われるのに加え、藤沢氏の基礎運も不安定であるため、その道程は決して順風ではなかったことが推察できる。
堤義明
【西武鉄道グループ】の元オーナーであり、西武グループを一代で築いた堤康次郎の息子。後にコクドと西武鉄道に関わる不正会計が明るみになり失脚。成功運あるものの、基礎運軟弱なため転覆・没落の悲運を秘めている。また総運の33数は勢力強大なるも裏面に闇を蔵す。

成功運に恵まれない悲惨な企業家の例

最後に成功運に恵まれない悲惨な企業家達を紹介します。多くの場合、このケースに当てはまるのは姓名において極端に悪い暗示が出ている人達です。それでは見ていきましょう。

堀之内九一郎
【生活創庫】元社長。【生活創庫】は37数の金で極めて強い発展力を有するも、自身の主運13数の火はこれを剋しており発展運はやや弱い。さらに堀之内氏の三才配置は水・火・火であり成功抑圧の暗示。加えて総運に散財運といわれる43数があるため悲惨な企業家の例に入る。ちなみに【生活創庫】は2013年に資金ショートを起こして取引停止処分を受ける。負債総額約15億円。現在はリハンズという会社に引き継がれ運営が継続されている。
安田久
過去「マネーの虎」に出演していた企業家。【エイチワイジャパン】や【エイチワイシステム】などの会社を起業するも倒産。【エイチワイジャパン】は24数の火であり財運が強いが、自身の主運である8数の金を剋しており発展力は弱く、【エイチワイシステム】においても22数の木で発展運はやや弱い。加えて安田氏の三才は木・金・火と成功運に恵まれず、基礎運も軟弱、さらに総運も14数の破滅数であるため悲惨な企業家の例となる。
三浦紀夫
株式会社【コア】へ入社し、1990年に同社社長に就任するも、2002年に倒産。【コア】は破滅運である4数の火であるが、自身の主運である20数はこれを剋しており発展運は弱い。また三浦氏の三才においても火・水・火と絶望的な暗示があり、加えて総運には厄難の凶数である27数があるため悲惨な企業家となる。
大東隆行
2013年12月に何者かに拳銃で撃たれ死亡した【王将フードサービス】の元社長。【王将フードサービス】31数の木に対して自身の主運25数の土は剋の関係であり発展運はやや弱い。また大東氏自身の成功運も弱く、不安がある。さらには総運に強烈な破滅運の34数があり悲運は免れない。
与沢翼
ネオヒルズ族を自称する実業家。三才の配置は木・土・水の大凶暗示であり、これは何をしても悪運から逃れられぬ逆難運となる。殊に人格と地格関係の土・水は基礎が軟弱であることを示しており、転覆・没落などの象あるため後の衰退を免れぬ運である。

終わりに

以上、発展運の強さを4段階に分けて説明してきました。ところで様々な企業家の名前を調べていると、なかにはこの名前でよくここまで来たなというような方がおられますが、そのような方はまず間違いなく陰でそれ相当の努力と苦労をされています。しかしあまり名前のバランス(特に三才)が悪いと、いかに努力しようとも悪運に足を取られてしまうことが往々にしてあり、終いには潰されてしまうこともあるでしょう。ここでも三才の重要性が再確認できるかと思います。