吉名なのに病難・災難に襲われるのはなぜか? - 先天運から最良の数配置を導きだす方法

 日々様々な方々の姓名を見ていると、吉名なのに病難・災難に襲われ、若くして亡くなられてしまう方が少数ですが確かにいることが分かります。これは何を示しているのかというと、姓名だけが人の運勢を左右するわけではないということと、暗に先天的な運勢の影響力が働いているということです。ですから姓名が良いのに不慮の災難・病難等で早世した方々の場合は、姓名と同時に先天運を読むことで、その理由が明らかとなります。実際、これから紹介する方々のすべてが、姓名学的には良名をもつが、先天的な悪運に苛まれた人々であります。

 先天運を占う手法は幾つかあると思いますが、私は最も信頼できると考えている四柱推命を用います。四柱推命では、その者が生まれた年・月・日・時の情報から、それを干支に変換した上で八字と呼ばれる命運の図を作成します。さらにその命式から、その者の用神・喜神・忌神・閑神といったものを導きだします。喜神とは、簡単に言えばその者の運勢にとって好ましい働きをする干支です。反対に忌神とは、その者の運勢にとって悪い働きをする干支です。以下、具体的な事例とともに見ていきましょう。

 以下、具体的な事例と共に見ていきますが、以下で紹介するほとんどの有名人は生まれた時間が分かりません。本来、四柱推命は四つの柱の合計八字で見るものですから、生まれた時間が分からない六柱では正確な情報は掴めません。このことから、生まれた時間が分からない有名人の用神や喜神に関しましては、全て過去の事象に照らした上での推測となっていることを予めご承知置きください。

 あなたの命式はこちらから作成することができます。

松田直樹さんの場合

 2011年にプロサッカーリーグである松本山雅FCと契約した松田選手は、その年の8月2日9時58分頃、チームでの練習中に突然倒れます。「急性心筋梗塞」でした。そして後の8月4日13時6分頃、34歳という若さで亡くなります。早速松田さんの姓名を見てみましょう。松田直樹です。

 見ると、松田さんの姓名は火がとても強いことがわかります。三才が【火・火・火】です。そして、心臓は火の五行に象徴されるのです。つまり、松田さんは火が忌神である可能性が高いということです。もし火が忌神であれば、火の強い姓名はかえって凶名となります。次は松田さんの先天運を見てみましょう。

松田直樹さんが生まれた1977年3月14日の命式

時柱 日柱 月柱 年柱
天干 庚(金) 癸(水) 丁(火)
地支 午(火) 卯(木) 巳(火)

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 四柱推命はよくわからないという方のために、()内に五行を書き入れました。赤字になっているのが日主といって、松田さんの先天的エネルギーの核です。これは姓名における人格のようなものだとお考えください。この日主を中心として、周囲に存在する干支の様相から、松田さんの喜神・忌神を探っていきます。

 まずは松田さんが身強か、身弱かを判断します。身強・身弱というのは、日主のエネルギーが相対的に強いのか、弱いのかといった四柱推命上の指標で、この指標を元に用神や喜神・忌神を出していきます。松田さんの日主は庚金ですが、地支には木や火が多くあります。木や火は、金と相剋する五行ですから、日主のエネルギーを弱めます。また、天干にも水や火があり、金を生助する土や金が一つもありません。このため、松田さんは身弱である可能性が高いといえるでしょう。つまり、火が忌神であるということです。

 ただし、時柱が分かりませんので、絶対に火が忌神であるとはまだ言えません。このため、松田さんが倒れた時刻のエネルギーを見て、さらに洞察を深めていきます。

松田直樹さんが倒れた2011年8月2日9時58分の八字

時柱 日柱 月柱 年柱
天干 己(土) 己(土) 乙(木) 辛(金)
地支 巳(火) 丑(土) 未(土) 卯(木)

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 見ると土のエネルギーが強い時期ですが、注目すべきは「未」という干支です。この未は、松田さんの命式の地支にある巳・午と団結して火の方合というものを形成するのです。方合は最も強い合ですので、この【乙未】の年は松田さんにとって非常に火のエネルギーが強まる時期でした。そして、季節としては夏が最も火のエネルギーが強まりますので、この年の夏は松田さんにとっては脅威の年であったのです。このことから、松田さんの喜神が土と金であり、忌神が木と火であることは間違いなさそうです。

 そうなると、やはり火のエネルギーが強い【松田直樹】という姓名は、いくら姓名的には大吉名でも、火が忌神の松田さんにとっては凶名となります。そして姓名のもつ強い火のエネルギーが、忌神の火をさらに強めた結果、早世という暗示があらわれたものと考えることができます。前述したように火は「心臓」を象徴しますので、「心筋梗塞」という病気にも合致しています。

泉政行さんの場合

 35歳という若さで亡くなった俳優の泉政行さんは、四大運に吉数、三才も万全の大吉配置を有しています。単純に名前だけの運勢を見ると、画数の取り方が間違っているのではないか?とか、姓名判断は全く当てにならないのではないか?といった疑惑の念が頭をもたげてきそうですが、これも泉さんの先天運をうかがうことで明瞭となります。

 以下は、泉さんの生年月日を干支に変換した『命式』というものです。

泉政行さんが生まれた1980年5月12日の命式

時柱日柱月柱年柱
天干乙(木)辛(金)庚(金)
地支酉(金)巳(火)申(金)

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 四柱推命に馴染みのない方のため、()内に五行を書き入れました。ただし、地支は蔵干といって複数の干を含むことがあるため、地支の()内の五行は本気と言って、その地支の中で最も強い影響力をもつ五行を書き入れています。例えば『巳』は夏の地支で本気は火ですが、内に金や土も含んでいます。命式の中心的な存在は日柱の天干にある『乙』という干であり、これが泉さんの生命力の核とも言えるもので、これを日主と言います。

 見ると、日主は乙(陰木)ですが、周りには金が多くあるのが見て取れます。金は木を剋す五行ですので、日主のエネルギーをひどく弱めています。このように日主を剋す干を『官』と良い、正官・偏官の区別がありますが、概して官が多くあり過ぎる場合は身弱の官多となり、病弱・病難傾向となります。月支の巳は火の地支ですが、酉と金局半合して金のエネルギーを強める働きがあります。時柱が分からないため具体的な判断はできませんが、年支に巳と支合となる申があるため半合とはならないでしょう。このため格は普通格となる可能性が高いです。普通格ですと官多身弱ですので、金を忌みます。

 ただ生まれた時間が分からないため喜神・忌神は推測の域を出ません。ですからこのような場合は、泉さんが難事に遭った時刻や死亡した時刻などをうかがい、喜神・忌神を推測します。彼のウィキペディアには『2012年頃に体調を崩し、以降は体の調子を見ながら仕事を続けていた。晩年は病気療養のため入退院を繰り返していたが、2015年7月28日、都内の病院で死去。35歳没。』とあります。死亡時の四柱を見てみましょう。

泉政行さんが亡くなった2015年7月28日の四柱及び大運

時柱日柱月柱年柱大運
天干乙(木)癸(水)乙(木)甲(木)
地支巳(火)未(土)未(土)申(金)

(※大運とは10年毎に訪れる運勢のことで、非常に強い影響力をもっていますが、ここにも金があらわれています。)

 天干には水や木など、日主を生じ助ける五行が揃っていますが、地支には日主を弱めるものが揃っています。概して天干より地支の方が影響力が強いため、日主は土・金を嫌うことが推測できます。官を忌神とする場合は、用神(日主にとって最も大切な干)は水となりますが、上記四柱では水が土に剋されて無力となっています。このことから、泉さんの忌神は金・土、喜神は水・木、閑神は火であることが分かります。閑神は喜神でもなく忌神でもない中間的な存在のことですが、この場合は火は忌神の金を剋すという点では良いものの、日主・木の働きを弱めるという点で悪い作用があるため、閑神と言えます。しかしながら、泉さんの場合火は喜神の作用の方が強いと言えるでしょう。

 さて、これを踏まえた上で改めて『泉政行』という姓名を見てみましょう。人格の18数・陰金は忌神、外格の7数・陽金は忌神、地格の15数・陽土は忌神、総格の24数・陰火は閑神、天格の10数・陰水は喜神ということで、姓名には忌神ばかりです。すなわちこのように忌神ばかりが姓名に配されていると、先天的な忌神の働きを強めることになりますから、病弱・病難暗示が強まります。最悪は寿命が縮まるため、早世となることも少なくないのです。

 それでは、泉さんに最良の名とはどんなものでしょうか?これは簡単です。喜神が木・水ですから、これらの五行を姓名中によく配せば良いのです。反対に言えば、忌神の金・土の五行をなるべく入れないようにすれば良いのです。例えば『泉⑫⑩』という姓名が考えられます。前運に凶数が入っていますが、五格すべてが喜神となったため、『泉政行』よりは確実に運勢が向上します。もちろん喜神の働きが活発となり心身共に壮健となりますから、寿命も延びます。

今井雅之さんの場合

 俳優の今井雅之さんは四大運全て吉数、三才配置も吉と概して良名の持ち主です。しかし大腸ガンのため54歳という若さで亡くなりました。姓名だけを見ると何で?と疑問が湧いてきますが、それは彼の先天運を知ることではっきりとします。今井さんの生年月日は1961年4月21日ですが、これを命式(生年月日を干支に変換した図)に移したものが以下です。

時柱日柱月柱年柱
天干甲(木)壬(水)辛(金)
地支申(金)辰(土)丑(土)

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 上記が今井雅之さんの先天運です。生まれた時間が分からないため時柱は「?」としています。赤い字の「甲」が今井さん自身をあらわしています。また、分かりやすいよう()内にはその干支の主な五行を書き入れました。

 ご覧の通り、四柱内には土と金が二つずつあり、水は一つ、木は一つです。今井さん自身をあらわす甲(木)を助けるのは月干の壬(水)ですが、後はすべて木を弱らせる土と金で構成されているため、日主は弱っていることが分かります。厳密には月支の辰や年支の丑も水の気を含み、木を僅かながら助けているのですが、辰は土旺の時期ですので土・金のエネルギー強と見ます。しかし、時柱が分からない以上予測に過ぎませんので、実際に今井さんが亡くなった時の四柱を見た上で判断しなければなりません。以下です。

今井雅之さんが死亡した2015年5月28日午前3時の四柱及び大運

時柱日柱月柱年柱大運
天干丙(火)甲(木)辛(金)乙(木)丁(火)
地支寅(木)辰(土)巳(火)未(土)亥(水)

 この時刻は今井さんにとって最も重要な五行である水の五行がとても弱く、からからに渇いています。かろうじて大運の地支に『亥』の水がありますが、あまり力になりません。この時今井さんの月柱天干にある『壬』やそれを生じる金の五行が救いですが、これは『丁』や『丙』の存在によってとても弱められ、結果的に強まった火・土によって燃やし尽くされます。つまりはこの時刻、明らかに火・土が強まっているため、やはりが今井さんは身弱であると考えられます。

 このことから、今井さんの喜神は水と木であると考えられます。そしてこのことを踏まえた上で再び今井さんの姓名に目を向けてみると、人格は16数の土、地格も16数の土、外格は8数の金、天格は8数の金、総格は24数の火と、その多くが今井さんにとって悪い五行で占められていることが分かります。特に重要な人格・地格に最も忌神である土が来ていますから、これでは幾ら「今井雅之」が良名であっても、先天運との相性が悪いため悪運を招くことになります。次は今井さんにとっての最良の名前を考えていきます。

今井雅之さんにとって最良の数配置を考える

 上記の喜神・忌神を踏まえた上で今井さんにとっての最良の数配置・名前を考えていくのですが、まず「水」の五行は9・10・19・20と概して凶数ばかりであるため、これらは使うことが出来ません。29数や39数ならば使うことが出来るのですが、これだと「今井[25][12]」のように吉名は出来ても、名頭の数が25というのは現実的ではないため、名付けには使えないでしょう。そして「今井」の姓は8数の金ですから、相剋の関係となる木の五行も人格に用いることは出来ません。

 そうなると今井姓では水・木の五行を人格に入れることが難しいため、できるだけ忌神の五行を排除するという消極的な方法になります。出来上がった数配置が「今井 [12][25]」というものです。(鑑定画面では都合上三文字名になっています。)これは主運と総運に今井さんの嫌う土の五行があるものの、三才を【金・土・金】としてできるだけ土の気を逃がすようにしました。また、外格には彼の喜神である強い水があり、これも力強い存在です。このため、本名『今井雅之』よりは確実に良運を発揮し、もし今井さんがこの数配置の名前であったならば、きっともっと長生きをしたはずです。

石原裕次郎さんの場合

 生前、怪我や病気が絶えなかった石原裕次郎さんは、1934年12月28日午前8時の生まれだそうです。これを八字であらわすと以下のようになります。

時柱日柱月柱年柱
天干
地支

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 日柱の天干にある「癸」が日主で、これは石原さんの核となるエネルギーをあらわしています。まず、用神・喜神を知るためには、日主の癸が強いのか弱いのかの判断をしなければいけません。日主を助けるのは、日支にある「酉」と月支にある「子」の計2つであり、特に月支の「子」は日主にとって強い助けとなります。しかし、酉と辰は支合の関係であり、この場合は合去となりますので金の助けを得ることができません。

 このためプログラム判定では平となっているものの、身弱と判断できます。(体が弱いといった意味ではなく、四柱推命上の概念であり、日主の強弱を身弱・身強に分けて考えます。)そのため、石原さんは「金」と「水」の助けが必要なことが分かります。もし流年や大運で「金」や「水」が弱まれば、悪い事が起きます。実際に、石原さんが亡くなった年月日時の八字を出してみましょう。

石原裕次郎さんが死亡した1987年7月17日午後4時の八字及び大運

時柱日柱月柱年柱大運
天干
地支

 明らかに火が強くなっているのが見て取れます。大運の地支にある「巳」は強い火、死亡時の天干に三つあらわれている「丁」というのは陰火です。地支には火を燃やす「卯」が二つもあり、月支の「未」も火を蔵しています。大運天干には水を生じる「辛」がありますが、これは強い「丁」によって無力と化しています。火は金を剋すため、石原さんにとっては悪い五行です。また、火を燃やす木も石原さんにとっては悪く、これらを忌神といいます。つまり、石原さんの名前には土・火・木の五行はなるべく入れず、金や水の五行を入れる方が好ましいということです。

石原裕次郎さんにとって最良の数配置を考える

 ここで改めて、石原さんの名前を見てみましょう。石原裕次郎です。見ての通り、主運・前運は共に石原さんにとって忌神の火となっており、それが中心運である主運にあるためこれは良名だとは言えません。また前運にも火があり、火が重なっているため「急変病難」の暗示があります。もちろん、この名前だからこそ「石原裕次郎」として成功したという側面はありますが、幸福な名前を付けるという観点からは望ましくありません。石原さんにその先天運を考慮した最も良い名前を付けるという場合には、以下のような数配置が望ましいでしょう。

 石原⑧⑧です。主運は18数であり、これは石原さんの喜神である金です。またこの金は天格・地格上下から生じられているとても強い金なので、心身ともに充実し健康運も当然良いものになります。天格・地格に忌神の土がありますが、これは人格・金を生じるためむしろ力強い存在と化します。さらに外格・総格には石原さんにとって良くない木と火がありますが、姓名全体として見れば金・土が強くなっており、「石原裕次郎」と比べれば格段の違いがあります。

 さらに「金」は死に際して最も強いと言われるため、先天的にやや運勢の弱い石原さんには最適です。「石原裕次郎」の三才配置である【土・火・火】は「一時的成功に終わり、最悪は短命となる」暗示です。これは火がそれだけでは耐久力のない性質であり木を必ず必要とするのですが、天格は土・地格は火であり火勢は一時的なもので持久力がなく、早くに燃え尽きてしまうという暗示があるからです。また火は石原さんにとって悪い五行でした。火は強すぎれば急躁・短気・忍耐力無しなどの悪い面が出ますが、石原さんはこのような状態であったと見ます。

 ですから、もし石原裕次郎さんの名前が上記の数配置であったのならば、52歳という若さで死ぬことは無かったでしょう。もしかしたら兄であり最高の良名をもつ石原慎太郎さんのように長生きしたかもしれません。

 以上、「先天運から最良の数配置を導きだす方法」でした。

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