姓名判断の虎の舞は、五格剖象方を基本とし、姓名の根幹である「天・人・地」三才を重視する姓名判断サイトです。

姓名構造から見る病原となりやすい五行と部位【木】の編

姓名判断コラムでは、今回から5回にわたり、「姓名構造から見る病原となりやすい五行と部位」について解説をしてみたいと思います。本記事ではユーザーの皆様の理解がしやすいよう、五行別に象徴する部位を記述し、さらに実際の姓名をあげて説明を試みたいと考えます。

このような記事を書こうと思った背景には、改名をご依頼いただく方の多くが健康問題に悩んでいるという事実があります。そのような方々の姓名および先天運をうかがうと、やはり不健康を招く暗示があらわわれていたということが非常に多いため、少しでも姓名暗示をご理解いただき、命名などの際にお役に立てればと思いました。

はじめは五行別に一気に書き上げようかとも思ったのですが、それですと記事の密度に欠けるため、五行別に5回に分けて説明を進めていきたいと思います。第一回は「木」です。

木の五行について

まずは木が象徴する部位について記述致します。

木の五行が象徴する主な身体部位
肝臓、胆嚢、膵臓、脳、頭部、神経、甲状腺、自律神経、爪、目、手足(四肢)

以上が木の象徴する部位ですので、木の五行に難がある場合は、これらの部位に病難を発しやすいということが言えるのです。それでは「特定の五行に難がある場合」とはどのような状態でしょうか?以下をご覧ください。

  1. 三才および人格・外格関係において、相剋によって非常に弱まっている五行
  2. 先天的に忌神であり、なおかつ姓名において大過している五行
  3. 先天的に喜神であり、なおかつ姓名において全くないか著しく弱い五行

以上の3点です。

健康問題においては、姓名と同時に先天運をうかがうことが不可欠ですので、両者を絡めながら解説を進めていきます。

「三才および人格・外格関係において、相剋によって非常に弱まっている五行」について

まずは1の「三才および人格・外格関係において、相剋によって非常に弱まっている五行」ですが、これは姓名構造のみから判断できます。たとえば三才が【金・木・金】という配置の人であれば、人格の木は上下の金から圧迫されているため、木の五行に難があらわれやすいということが明瞭です。

それから三才【木・金・金】という配置も、上記の例ほどは強くありませんが、木が圧迫されていることが分かります。対して、【木・金・木】という構造では、金が二格の木に囲まれているため、金・木どちらもエネルギーを大きく消耗する構造と言えるでしょう。

ただしもちろん、健康問題には先天運の様相も大きく関わっているため、同じ三才【金・木・金】の人でも実際の事象は大きく異る可能性があります。

また、厳密には数の陰陽も見て判断をします。というのは、陰干から陽干を剋す力は弱いのに対し、陽干から陰干を剋す力はとても強いからです。例をあげますと、三才【陰金・陽木・陰金】という配置では、木が金と上下相剋するものの、共に陰金であるため陽金よりは剋される度合いが弱いということです。

「先天的に忌神であり、なおかつ姓名において大過している五行」について

これはとても単純ですが、先天運を見なければいけません。つまり「先天的に土が忌神であるが、その土が姓名に沢山ある場合」などがこの例に当たります。ですから三才が【土・土・土】など同一五行に偏る場合は、先天運との関係が非常に重要になります。

「先天的に喜神であり、なおかつ姓名において全くないか著しく弱い五行」について

これはたとえば「先天的に木が喜神であるが、その木が姓名に全くないか著しく弱い(剋されている)場合」などがこの例に当たります。つまり「先天的に木が喜神であるが、三才が先程の【金・木・金】のように木が圧迫されている」などです。この場合、必ずと言っていいほど木の部位に難があらわれます。

次は実例を見ていきましょう。

肝臓と肺に大きな問題を抱えた60代男性の例

これは私の親戚の男性です。仮にAさんとしましょう。Aさんの姓名構造は以下です。鑑定ページでご確認ください。実名は数字として伏せてあります。

ご覧の通り、姓名には凶数が多く、なおかつ三才が【木・火・金】と相剋しています。またAさんの先天運における喜神・忌神もご確認ください。

  • 日主:己
  • 喜神:火・土
  • 忌神:木・水
  • 閑神:金

となりますが、まずは姓名構造を見ると圧迫されている五行は金ですから、金に災いが出やすいことは明瞭です。構造は天格の木が人格の火を生じていますので、火は陰火ながらそれなりの勢いがあり、また剋される方は弱い陰金ですから、やはり事象としては金に難が出やすいと見ることができます。

金は今回のテーマではありませんので簡単に説明しますが、金が象徴する主な部位には「肺」があります。

実際の事象としましては、Aさんは長くブロック製造会社に勤めていましたが、コンクリートから出る粉塵によって肺の機能が大きく低下していることが退職後に判明。また肺が悪いもタバコだけはやめられず、半ば諦めているという状態にあるようです。

また、姓名においては木に問題は見られませんが、Aさんの先天運をうかがうと明らかに木が忌神であることが判明しました。Aさんの場合は木が忌神であっても、姓名において大過しているというわけではありませんが、歳運において木が巡ってきたため、日主が過度の剋に耐えられなかったようです。最近検診で肝臓に異常が見つかり、真っ黒な肝臓を見た医者から「このままでは死ぬ」などと言われ、酒だけはどうにかやめているようです。

「劇症肝炎」で亡くなった勝谷誠彦さんの例

勝谷さんの例は虎の舞のニュースでも紹介しましたが、典型的な木が忌神の例です。まずは姓名構造をご覧ください。

以下が推測となりますが、勝谷さんの喜神・忌神です。

  • 日主:戊
  • 喜神:火・土
  • 忌神:木・水・金
  • 閑神:なし

勝谷さんもさきほどのAさんと似ています。火・土が喜神で、水・木が忌神と考えられますが、これを見た上で姓名を見ると、木が先程の「先天的に忌神であり、なおかつ姓名において大過している五行」に当たることが分かります。人格・外格に陽木である21数をもち、なおかつ天格には木を生じる水があるからです。

ちなみに飲酒は「水」に象徴されますが、これは過度の水(飲酒)が木(肝臓)に流れ込み、肝臓に悪影響を及ぼすということです。水は木を生じるとは言いますが、過度の水は木を根こそぎ流してしまい、むしろ悪影響を及ぼすということが五行作用の面白いところです。

勝谷さんに起こる事象としては、水・木が大過し肝臓などに悪影響が出る暗示が見て取れますが、加えて勝谷さんの姓名においては三才が【水・木・火】と水・火相剋しています。

火は勝谷さんにとっての喜神ですから、水に火が剋されることは健康面での大事が危惧されます。さらにこの暗示は精神を象徴する火が水に剋されることから、「精神的なブレーキが効かなくなる」といった意味があり、性情は概して短気・性急・衝動的となります。

ですからもし三才が【水・木・土】のように安定していれば、たとえ木が強くても結果はまるで違ったはずなのです。

三才で見る上半身・下半身

三才においては天格・人格関係が上半身、人格・地格関係が下半身を象徴していると見ます。このため前者が相剋する場合は上半身、後者が相剋する場合は下半身に難があらわれやすいと見ることもできます。また人格・外格関係は両腕です。

ちなみに私の父親は三才【陽木・陽木・陽金】と基礎運である木・金が相剋しています。地格が陽金であるため、人格の木は強い剋を受けており、さらに人格・外格関係も【陽木(人)・陽金(外)】ですから、やはり木の部位に難があらわれやすいと見ます。

事象としては若い頃に坐骨神経痛を患い、今も腰が悪い。また中年頃、手の指を大ハンマー(金)で打たれ骨折。今も指は曲がったままです。このように姓名構造の様相がそのまま身体の怪我などとしてあらわれる場合もありますから、姓名(生命)は非常に大切なのです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。