姓名判断の虎の舞は、五格剖象方を基本とし、姓名の根幹である「天・人・地」三才を重視する姓名判断サイトです。

凶悪犯罪者の姓名

古来より姓名判断の多くの書籍では、吉名を有する者は精神闊達にして順調な発達をし、他人に対する愛心や親切心も深く、それによって福運を得るなどという記述がよく見られます。しかし実際はどうでしょうか?むしろ、凶悪犯罪の姓名は四大運・三才ともに良好であることが多いのです。つまりこれは、大吉名をもてば必然的に性格は素直・温順になり、対人運もすこぶる良好、よって素晴らしい人生を送るわけでは全然ないということを強烈に示唆しているのです。

それでは姓名判断というものは何の意味があるのか?と疑いたくもなりますが、実はそのことは理に適ったことであって、なぜなら『強運の姓名の持ち主というのは生命力が強く、信念も強く、さらには運勢も強く、したがって自分の目的を何が何でも達成するという強い気』をもつからなのです。このため、その人が世のため人のためという素晴らしい理念をもっている場合は良いのですが、反対に人を皆殺しにしてやりたいという醜悪な思念をもっている場合は最悪となるでしょう。以下では、そういう人達を紹介しています。

つまり『強運』とはそういうことであって、『良運』とは異なるわけです。良運とは、姓名で言えば四大運・三才・先天運とのバランスいずれも良好であって、このため性質も概して温順・温良となり、社会的にも大いに有用な人物となるものです。これは四柱推命における『貴命』の概念と同じであって、やはり全てのバランスが万全でなければ『良名』あるいは『貴名』とは全然言えないのです。

なお大変興味深い事柄としまして、強運の姓名を有する犯罪者はみな、先天的に忌神多く、なおかつ姓名と先天運との五行バランスも極端に悪いという事実があるのです。このため、もし子供に性質温順にして平穏かつ幸福な人生を歩んでもらいたいと願う場合は、やはり命名においてこの先天運と姓名のバランスを重視することが大変重要だと言えるでしょう。

強名を有する凶悪犯罪者

姓名判断で吉名というと、いかにも幸せで何事も順風満帆に進む運勢の持ち主が想像されると思いますが、意外にも吉名(強名)をもつ凶悪犯罪者は多いものです。それはなぜかと言いますと、吉名をもつ者は自分の目標は必ず達するという強い気概と運をもっているため、それが良いことであれ悪いことであれ達成してしまうからです。これはつまり、いくら名前に吉数をもっていても、自分の考え方が悪ければ当然悪い方へ物事は運ぶということです。

麻原彰晃の姓名について

麻原彰晃

オウム真理教の元教祖。坂本弁護士一家殺害事件や松本サリン事件、地下鉄サリン事件などの重大犯罪を起こし死刑が確定。名は強烈な運勢を発揮する強運名となっています。麻原は代表として教団の人間を支配し操っていましたが、それを示す21のリーダー数が外格に出ています。また、主運・前運には秀でた知力と才略を有する24が重なり、さらに総運には策略に長けた45数がありますから、麻原が犯罪やその他のことに関し緻密な考えをもっていたことがうかがえます。しかしやはり上祐史浩が「麻原は人の心を読む感受性は鋭く、超能力のようなものは確かにあったが、能力と人格が一致しない人物だった。麻原の根源は、逆恨みと被害妄想。弱視だった子供時代からの逆恨みを社会に広げた人物だ」と言うように、醜悪な考え方で行動を起こした場合には、姓名の暗示力はかえって悪い方へと発揮され、最悪の事態ともなるわけです。また、本名の松本智津夫は不遇の人生を示しています。

[先天運考察]

1955年3月2日の生まれである麻原は、日干・壬水の月支・寅木の生まれの食神格。命式は食傷と官が混在するため従格となる可能性はなく、典型的な忌神大過の凶命(人生において波乱や逆境が多いこと)です。このため、喜神は日干を生助する金と水。忌神は木・火・土となるのですが、その姓名は五格すべてに忌神をもつという驚くべき事実があり、これによって改名後は先天運と姓名との五行バランス極めて悪化し、食傷大過のため勢いと感情の赴くままに計画を実行に移していった暗示が見て取れます。しかも姓名構造が良いだけに成功運強く目的達成の暗示。これを見るだけでも、先天運と姓名の五行バランスが極めて重要だということが分かるでしょう。非常に恐ろしい一例です。ちなみに普通格局における食傷大過や官の大過は、比較的犯罪者に多い命造です。

加藤智大の姓名について

加藤智大

秋葉原無差別殺傷事件を起こし7人を殺した罪で死刑が確定。主運に33の偉大なる隆昌運を中心とし、前運・副運・総運すべて吉数、さらに三才の配置は土・火・土の大吉であり極めて強い発展運であることが分かります。しかし屈曲した性格のせいか、その発展的運勢は悪い方へと伸び、遂には大事件を起こしてしまいました。このように、いくら名前が完璧な吉名であろうとも、本人の考え方や行動が悪ければ当然悪い方へ物事が運ぶという最たる例です。特に三才の配置が完全の場合、自分が抱いた目的は必ず達するという強い意志と運勢をもつため、悪いことを企んだ場合には大惨事を引き起こす可能性があります。なお、主運の33数は非常に強烈な運勢をもちますが、感情が激しやすく急進的であるため、一歩間違えれば奈落の底と言われる悪運も秘めています。また、この33数は凡人には身につかないとされる運数であり、普通名付けには避けたほうが無難です。

[先天運考察]

1982年9月28日の生まれと言われている加藤は日干・甲木、月支・酉の正官格。日支に比劫の寅木があるため、特別格局となる可能性はなく、普通格局の身弱となります。そのため喜神は水と木、忌神は土と金、火は閑神となる可能性もありますが(官大過の場合は閑神、食傷強の場合は忌神)、いずれにしても喜神は総格の木一点のみであり、麻原ほどではないですが先天運とのバランスが非常に悪いことが見て取れます。このように姓名と先天運とのバランスが大きく偏る場合は、喜神運であっても吉祥を発揮できず、人生は常に波乱となる傾向があります。また日干身弱の忌神大過ですので、性質的にも思慮分別なく、感情的で突発的な行動を起こしやすく、それによって波乱が大きくなる傾向があります。

植松聖の姓名について

植松聖

【相模原19人刺殺事件】の犯行者。2016年7月26日、知的障害者のための入所施設「津久井やまゆり園」に忍びこみナイフで19人を刺殺した。その姓名は偉大なる頭領運にして強烈な運勢を有する21数・33数を有しています。特に総運の33数は下記の加藤にもありますが、凡人には身につかないとされる極めて強い運勢を有し、これが暴発する時は甚大な影響を及ぼします。特に植松容疑者の姓名には前運・副運・総運と三運に火があるため、これが炎のように燃え盛る強い火を形成しますが、天格には水があってこれと火が相剋するために基礎不安定の凶暗示となります。また、その三才【水・木・火】は健全な発達を阻害される病難・流亡運であり、天格の水が火を打ち消していることから人生において強い逆境の災いがあり、ために内面的に大きな変化を生じやすいとも言えるでしょう。その名は四大運全て吉数にして成功運が強いですから、植松容疑者単独の犯行にしてこれだけの甚大な被害となったことも頷けます。

[先天運考察]

1990年1月20日生まれの植松は日干・乙木、月支・丑の偏財格。地支には巳・酉・丑の金の三合あり金強。このため強く土・金を忌む構造であり、犯行当時の大運も【甲戌】の土旺でした。すなわち喜神は水と木。忌神は火・土・金。このため姓名は水と木のみで構成することが望ましいのですが、五格中三格を火が占めており、喜神のエネルギーを洩らしてしまいます。したがって、ここは凶数が入っても【水・木・木】などで構成することが最良であり、これによって精神的な波乱を緩和することが出来るのです。

都井睦雄の姓名について

都井睦雄
津山三十人殺しとも呼ばれる事件の犯行者。1938年に岡山県苫田郡西加茂村で起きた事件で、計30人が死亡。凶数は外格に28の独断的剛情数があるのみで、それ以外は強い発展運を示しています。主運・副運に金が並んでいますから、性格的には怒りやすく豪毅です。一部に犯行の動機が自分を拒否した女性に対しての恨みだとありましたが、金が並んでいると怒りやすいことに加え、恨みをもちやすくなります。また三才の配置は水・金・土と成功運著しく、あわせて33人が死傷するという大惨事になったのも頷けます。さらに総運の45は麻原と同じであり、これは計略知略に優れる数ですから、犯行に対しては緻密な計画をしていたことがうかがえます。

宅間守の姓名について

宅間守

2001年に起きた小学生無差別殺傷事件の犯人の犯行当時の姓名。強い意志と自我心をあらわす金が縦に三つ並び、さらに横にも並んでいることから、自我過剰・神経質・冷酷などの性情が強く発揮されることが分かります。犯行に及んだその原因としては、おそらく宅間が育った家族環境が大きく影響していたものと思われますが、金・金・金の配置は他よりも抜きんでて怒りを溜めやすく執着心も非常に強いため、最終的には幼少期からのあらゆる不満・怒りが積もり積もった形であのような悲惨な事件が起こったのだろうと推測できます。

[先天運考察]

なお【金・金・金】という過剛の配置でも社会的に大きく成功している人はいますが、そういう人たちは先天運とのバランスが良いため、金が過剰となることがありません。しかし宅間の場合は忌神大過の姓名となっており、金の悪い部分である剛暴・殺伐な面が強く出たことが推測できます。なお宅間の先天運は日干・庚金であり、食傷の水大過。食傷大過する場合は、普通格局では比劫の金は水を生じるため忌神寄りの閑神となりますし、特別格局(従児格)の場合は忌神となります。

金川真大の姓名について

金川真大

2008年に起きた通り魔事件、土浦連続殺傷事件の犯行者。主運11、前運と副運に13、総運に24を有する典型的な吉運を有する名前です。しかし、「誰でもいいから殺したかった」や、「俺は神だ」「俺のやることが全てだ」などの発言から、非常に身勝手で幼稚な考えをもった人物であることが分かります。これは推測でしかありませんが、このような人物が育った背景には、やはり親の躾や接し方の悪さが多分にあると思います。いくら姓名判断で子供に吉名を付けても、愛情をもってしっかりと育てなければ、その強い運勢を良い方向へ伸ばしていくことは絶対にできません。

対馬悠介の姓名について

対馬悠介

対馬悠介36歳。藤沢発新宿行き快速急行の電車内で男女9人を刃物で刺すなど重軽傷を負わせ殺人未遂容疑で逮捕。「幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思った。誰でもよかった」「大量に人を殺したかった」などの発言をしており、非常に身勝手な犯行であることがうかがえます。姓名の漢字は『対』ですが、これは『對』の略字のため7数ではなく14数と取ります。すると四大運は全吉、三才も【火・木・土】と基礎運・成功運ともに良好な構成となります。しかしこの三才は少々問題がありまして、それは人格の木を生助する水・木が隣あう格に1点もないことです。三才を【火・木・土】で構成しますと、必然的に外格に来るのは金か水となるのですが、対馬の場合は外格・金で人格の木と相剋しています。人格はその者の生命力(健康運)や気質を象徴しますが、このように他格がすべて人格の気を奪う場合は性質薄弱となる傾向があり、したがって気力や意志も弱くなり、自暴自棄を起こしやすくなるのです。

[先天運考察]

対馬容疑者の生年月日については定かではありません。しかし生活困窮の度合いからして、比劫大過の財浅、もしくは財多身弱か従格となる命運で、五行に強い偏りのある命式だと推測できます。また、先天運と姓名の五行バランスも悪いことが推測できます。