姓名判断の虎の舞は、五格剖象方を基本とし、姓名の根幹である「天・人・地」三才を重視する姓名判断サイトです。

姓名における事故・怪我の暗示とは?重度の事故を起こしたトレーラー運転手の姓名から考察

今回は姓名における事故・怪我の暗示についてお話ししようと思います。先日、愛知県でトレーラーなど24台を巻き込むという甚大な事故を起こした容疑者の姓名についても観察してみたいと思います。

四大運数は事故運に影響しない?事故運と言われている数の実際

早速ですが、私のところにもよくご質問がきますが、『7系数は事故運と言われますが大丈夫ですか?』というものがあります。

実は古来から言われている数自体の吉凶は、数単体では決まりません。どういうことかというと、その数が五格の中でどのような作用をしているか、そしてその数が喜神であるか忌神であるか、ということが、実際の吉・凶作用を決定するからなのです。

そこでまずは、7系数を姓名に多くもつ成功者の姓名を観察してみましょう。以下の人々は、金が喜神(もしくは閑神)であるため、姓名に多く存在することはむしろ吉となる人達です。

  • 山本義徳(ボディビルダー、現在はトップアスリートを顧客にもつ一流トレーナーとして活躍):山本さんの姓名は三才【金・金・金】ですが、金は閑神であり、忌神の木を制するため、喜の働きをしています。このため金が強い姓名でも大きく成功することになりました。したがって、もし忌神大過する【金・木・木】の姓名であれば、現在の成功はあり得ないことになります。
  • 坂上忍(俳優・タレント):坂上さんの姓名・三才は【水・水・金】ですが、地格・外格・総格に金を有する金強の姓名です。坂上さんは先天的に財の金が喜神であるため、この姓名は非常に喜であり、特に財運旺盛となり成功しました。なお坂上さんは1995年に事故(不祥事)を起こしていますが、これは金の数の凶暗示ではなく、歳運の忌神によるものであり、1995年当時は坂上さんの忌神である木が非常に強まった年回りでした。したがって、もし姓名が【水・木・木】であれば、財運が大変弱いため、現在は成功してないどころか芸能界にすらいないことになります。余談ですが、よく行いが悪いと成功しない(悪いことが起こる)ということを言う人がいますが、全く関係ありません。先天運・姓名の理論から言うと、行いが良くても運が弱い人は弱いし、行いが悪くても運が強い人は強いのです。そのため、過去の行いが悪い成功者も沢山いるのです。ただし、考え方や意識の状態は運勢に影響を及ぼすため、注意が必要です。
  • 浅丘ルリ子(女優):浅丘さんも山本さんと同様、三才【金・金・金】の金強の姓名です。もちろん金が強すぎることによる気質の剛情さ・偏屈さは出るものの、浅丘さんは日干・丙火の身強であり、金は大なる喜神なのです。このため、むしろ姓名には強い金や土が必要であり、その観点では【浅丘ルリ子】という姓名は大なる吉名と言えます。金は浅丘さんにとって喜神の財干であるため、財運強く、仕事運・財運は大変強いのです。

なお注意すべきは、以上の方々のような姓名構造であれば事故を起こさないわけではないということです。後の項目でも解説しますが、先天運と姓名との五行バランスによっては事故運となることがあり、その多くは先天的忌神が大過することによって起こるのです。

ですから反対に、吉数ばかりの姓名でも忌神大過する場合は事故運となります。その例が以下です。

  • 宮川典子(政治家):ウィキペディアには『2019年(平成31年)4月1日に東京都心部でタクシーを降車後に車ではねられて救急搬送されるも、5月6日に退院して政治活動を再開した。2016年頃より乳がんにより闘病をしながら議員活動を続けていたが、2019年(令和元年)9月12日20時25分に、都内の病院で死去した。』とあります。宮川さんの姓名は四大運吉数、しかも三才は【火・木・木】と相生を得ています。しかし、宮川さんは木・火忌神の命でした。具体的には、宮川さんは恐らく従格という分類であって、ちょうど死亡した2019年から木・火・土が忌神と化しており、これによって火・木の強い姓名の凶暗示があらわれ、事故・病難運となりました。

上記の例が示すように、金の数があるから直ちに事故・波乱の運勢になるとは全く限らないわけです。それではどういう時に事故・怪我の暗示になるのかということをこれから説明していきます。

いずれにしても、事故運とは単一の面のみで知ることができるものではなく、本日紹介する四大運・三才・先天運とのバランスという、少なくとも3つの視点が必要となるわけです。

三才における事故の暗示~『衝突』の暗示は同数ではなく相剋にあり

四大運そのものに事故の暗示がないということになれば、ではどのような時に事故の暗示になるのでしょうか?それは主に三才と、人格・外格における相剋関係です。すなわち凶数の凶意は、三才の配置如何によって増したり、減じたりするというわけです。

これはなぜかと言うと、相剋には『衝突』の意味・作用があるためです。そして人格が相剋を起こしているということは、何らかの形で人格(生命エネルギー)が衝突する、ダメージを受けることを暗示しているためです。

しかし実際には、相剋の強弱にも2種類あり、軽度の相剋と重度の相剋があります。この重度の相剋のことは時に『冲(ちゅう・衝突の意味)』と言い、通常の剋と分けて考えることもあります。それでは、どのような相剋が重度となるのでしょうか。

  • 陽木(1系数) x 陽金(7系数)
  • 陰木(2系数) x 陰金(8系数)
  • 陽火(3系数) x 陽水(9系数)
  • 陰火(4系数) x 陰水(0系数)

以上の関係が冲の関係であり、重度の相剋となります。ですからこのような関係が三才や人格・外格関係にある場合は、事故・怪我に特に注意が必要となります。例としては、『日本航空123便墜落事故に巻き込まれ死去』した歌手の坂本九さんがいます。

【坂本九】さん、三才は木・火・水であり、基礎運に火と水の強い相剋があります。坂本さんの相剋は。人格・14・陰火と地格・9・陽水の相剋ではありますが、地格陽水に対して人格陰火は、中~強度の相剋となります。また、外格には陰金があり、こちらも人格と相剋があり、事故など波乱の暗示が見て取れます。

たとえば凶数の9や19は昔から事故運と言われていますが、三才に【火・水】の冲がある場合は、事故・病難の暗示となります。そして陽金の数(7系数)があるから直ちに良くないということではなく、金が木と相剋する場合には事故・怪我に注意が必要ということになるのです。

なお土は中央の五行のため、冲は成立しません。剋のみです。そして土の剋は、土・水、土・木となります。

また、三才の一方に相剋があっても、一方に生助の五行がある場合は、凶意を大きく緩和する傾向があります。たとえば、【水・火・木】や【金・木・木】という構造では、天格・人格関係は剋であるものの、人格・地格関係(基礎運)は比和・相生となっており、人格のエネルギーが保たれるためです。

一方、【水・火・水】や【金・木・金】といった、人格が過剰に剋される場合は、事故・怪我・病気といった非常に良くない暗示となるのです。その理由が、上記の相剋による生命エネルギーの減損という理屈によるものです。

トレーラーで多重事故!運転手の姓名にあらわれた重度の相剋

2021年12月10日、以下のニュースが飛び込んできました。

愛知県小牧市の国道41号で起きたトレーラーなど24台が絡んだ多重事故で、愛知県警小牧署は10日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、トレーラーを運転していた名古屋市港区九番町の野村勝也容疑者(54)を逮捕した。 逮捕容疑は10日午前8時45分ごろ、小牧市元町の道路上で、前方を走行していたトラックの後部に衝突し、運転していた同県尾張旭市の男性会社員(71)に頭の打撲などの軽傷を負わせたとしている。 小牧署や消防によると、軽傷を負った野村容疑者も含め計11人が病院に搬送された。他に1人も事故後に自ら病院を訪れ、手当てを受けた。いずれも命に別条はない。

出典:【産経ニュース】

そこで早速トレーラーを運転していた男の姓名をうかがうと、その構造は以下のようなものでした。

【野村勝也】天格・18・陰金、人格・19・陽水、地格・15・陽土、外格・14・陰火、総格・33・陽火、三才【金・水・土】

姓名には事故運・破滅運といわれる凶数19が人格にあることに加え、三才は【金・水・土】と人格が地格に剋されていることから、事故・災難などの暗示があることが見て取れます。しかも、人格の19・陽水は、地格の15・陽土に強く剋され、なおかつ人格は外格とも相剋しているため、姓名には重度の相剋があると見ることができるのです。

とはいえ、天格には水を生じる金があり、これが救いとなったのか、野村容疑者は軽傷で済んだようです。

次は、先天運と姓名の五行バランスにおける凶暗示を見ていきましょう。

先天運とのバランスにおける事故運~忌神が大過する事故の暗示

重大な事故を起こした人の姓名を見ると、稀に凶数も相剋もないことがあります。これは、先天運における凶暗示を疑うべき例であり、先天運における事故の暗示としては以下があります。

  1. 食傷の大過
  2. 食傷の不及

以上で、『食傷』という言葉が出てきましたが、これは簡単に言うと日干が生じる五行のことです。ここは姓名判断サイトですので四柱推命に関する難しい話はしませんが、要は食傷の五行がすごく強すぎたり(大過)、すごく弱すぎたり(不及)する場合、これは事故の暗示として見るわけです。

たとえば私の場合は、日干が庚金ですので、食傷は水となります。これは金が水を生じるためです。なぜ食傷が事故に関係するのかというと、食傷は衣食住や生活の安定・身の安全を司る五行であり、大過したり不及したりすることによって、事故・怪我の暗示となるためです。

このため、先天運と姓名の五行バランスが悪い忌神大過の姓名のなかでも、特に忌神の食傷が姓名に多く存在する場合は事故運となるのです。また逆に、食傷が喜神であるものの、姓名に忌神の印が大過する場合も人生において事故や怪我が多い傾向となります。なぜなら、印は食傷を剋すためです。

それでは以下に具体例を紹介致します。

  • 食傷の水が忌神であり、なおかつ食傷が大過する人の場合: 【水・水・水】【水・金・水】【水・水・金】など、食傷の水が強い構造は大凶
  • 食傷の水が喜神であり、なおかつ印が大過する人の場合: 【土・土・土】【火・土・土】【土・火・土】など、印の土が強い構造は大凶

以上は水の五行で示しましたが、どの五行でも同じ事です。つまり、以上のように食傷の五行がアンバランスとなる場合は、人生の特に忌神運期において大きな事故・怪我を負う暗示があるため、三才に同一五行が重なっている人は先天運をよく調べるべきなのです。

現在、またこれまで一度も事故に遭ったことがないから大丈夫ということではなく、忌の暗示は歳運や流年によって弱まったり強まったりするため、今後も大丈夫とは全く限らないのです。先ほど解説した、夭折した政治家の宮川さんの例がまさにそれであり、大運に忌神が巡ると急激に運勢が衰えることがあるのです。

この点は脅かすようで恐縮ではありますが、事故暗示は先天運と姓名の五行バランス、ひいては姓名構造を見直すことで払拭することができるため、もし姓名に不安がある場合は改名を検討されると良いでしょう。

価値のない命名・鑑定とは~姓名そのものの善し悪しだけで本当の運勢を判断することはできない

以上をお読みいただくと、人の運勢は姓名そのものだけでは判断ができないことが分かるでしょう。このことは当サイトでも何度も言っていることですが、非常に重要なことですので何度も繰り返し言っています。

姓名は先天運との五行バランスによって、その運勢は良くも悪くもなるため、姓名だけでもってこれが良いとか悪いとかは言えないはずなのです。例えば三才【木・木・火】であっても、先天運によってこれが良い人もいれば悪い人もいるため、運勢の善し悪しを判断する場合は、まずは先天運を伺うことが必須ということになります。

このため、姓名だけで運勢を鑑定するとか、また姓名の構造だけ考えて命名するということは、本来であれば避けなければいけないということです。姓名判断の世界ですと、姓名だけで運勢を判断しようする占い師が多数ですが、先天運によって五行の吉凶が逆転してしまうことを考えると、姓名単体での判断はほとんど意味がないばかりか、むしろ危険なのです。

命名については、現在の私の判断では、少し厳しいことを言うようですが先天運を見ない命名は価値なし!否、価値なしどころかその命名によって極端に忌神が大過し病弱・短命に陥る可能性を考えると、逆にお金をもらっても割が合わなくなってしまうのです。ですがこれは全然笑い事ではなく、本当のことなのです(ただし、姓名だけでも吉数凶数・性情の傾向性や三才の良否は分かるため、全く何も考慮しないよりはマシです)。

実情、私のところへ『子供がひどく病弱で心配しています!』という方のお子様の姓名を拝見すると、揃いも揃って忌神大過し、また姓名構造自体も悪い、ということが大変多いのです。なぜなら、『生命は姓名』であって、その者の生命力や運勢を大きく左右するからなのです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

その他のニュース