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姓名判断の要は画数計算にあり!伝統の正字体計算法とは

画数の問題は最もよく聞かれる質問のため、このページにまとめておこうと思い解説ページを設けました。姓名判断で最も重要なことは「画数計算」に他なりません。なぜなら姓名判断においては、文字の画数(数理)によって運勢が左右されるからです。このため、虎の舞では一文字一文字を厳密に精査しています。

漢字を正字体で計算することの意味と重要性

皆さんもよくご存知だと思いますが、姓名判断には漢字の画数をそのまま数える新字体派と、熊崎式に端を発する旧字体(正字体)派とがあります。ちなみに正字体で漢字の画数を計算すべきだと提唱したのは現代の姓名判断の始祖である熊﨑健翁氏であります。その著書には以下のようにあります。

姓名の数は文字の画数から計算するのです。字画で運命が左右されると思えば信じ難くなりますが、決して形に現れた字画ではなく、文字そのものに定まった数の霊意があるので、その霊意は文字の構成の根本法則から考えてみなければなりませぬ。が難しい理屈は抜きにして、一例を挙げていえば、四とい、字は形は五画でありますが霊意は四の数である。五という文字は画数は四であるが霊導は五である。八は二画でも霊意は矢張り八であり、九も二画であるが暗示の力は矢張り九である。これと同じように池という字は形は六画であるが、霊意は水也の意で『氵さんずい』は水の字と同じく四画に計算するから、七数の暗示力を有することになるのであります。
されば字画の計算は、普通ありふれた姓名学の書物などでは真の根本を尽くさない。すなわち形のみに囚われた字画の計算は、文字の霊意を無視したものでありますから熊崎式姓名学においては、全然これを否認するわけであります。(熊﨑健翁著【姓名の神秘】より)

とこうあります。ちなみに私はこれをそのまま鵜呑みにして熊崎式の方法を採用しているわけではなく、自分の名前やら他人の名前やらを何人も画数をそのまま数える方法と正字体計算法で何度も試行してみた結果、正字体計算法の方が当たると確信したためこの方法を採用しています。

また、正字体計算法の根本には「文字には定まった数意がある」という考え方があります。このため文字の字体や書き方の違いによってコロコロ画数が変わったりせず、その理が一貫しています。この点も私が正字体計算方法を取り入れている理由の一つです。そして何より自分の本名がそのまま数えるとどうも運命・性質ともに違うという感じが強かったため、自然と正字体計算法を取り入れた次第なのです。

正字体計算法の基本的な考え方は、「文字(現在の印刷字体)が成立した原初の画数で判断をする」というのがその基本であります。このため正字体計算法においては、略字や俗字は正字の画数に戻して計算をします。画数計算について非常にややこしく感じている方もおられるようですが、このような原則があり考え方は至極簡単なのです。

なお、『正字』とは正しい(間違っていない)という意味ではなく、正規の文字という意味です。現在の日本では、基本的に『康煕字典』を規範として正字・略字の区分けをしており、熊崎式も同じです。ただその後政府によって旧来の俗字が正字へと格上げされた文字があり、その場合は画数の計算方法も変えなければならないこととなり、少々難しい判断を迫られる文字も中にはあります。このようなことを念頭に置かれた上で記事をお読みください。

それで以下に正字体計算方法の概要を示したいと思います。もちろん漢字すべてを語り尽くすことはできないのですが、部首別に解説を行うだけでも相当理解が進むものと考えております。

漢字の部首別計算方法

水部(4数)

水部の意味と字源

これを部首にして、河川の名や状態、また、液体の性質・状態を表す字ができている。編になると氵の形になり、また、文字の下部につくと氺(したみず)となることもある。(角川新字源)

水の流れる形に象る。[後略](字統)

水部に属する漢字はその部位を正字の『水』として4数で計算します。水部に属する漢字にはみず(水)・さんずい(氵)・したみず(氺)の三種類があります。

例:泉(9数)、池(7数)、泰(9数)

参考ページ:【ウィキペディア・水部】

艸部(6数)

艸部の意味と字源

これを部首にして、草花の種類・状態などに関する意を表す字ができている。楷書では、通常は冠となって艹(四画)となり、常用漢字などではさらに省略されて艹(三画)となる。(角川新字源)

両屮(てつ)に従う。[中略]草は「草斗なり」と訓する字で、櫟(くぬぎ)の実をいい、艸とは別義であるが、のち草の字と通用する。[後略](字統)

艸部に属する漢字はその部位を正字の『艸』として6数で計算します。艸部に属する漢字には草かんむりがあります。

例:草(12数)、茹(12数)、萩(15数)

参考ページ:【ウィキペディア・艸部】

心部(4数)

心部の意味と字源

これを部首にして、人間の知・情・意など、心の作用・状態に関する意を表す字ができている。編になると忄となる。また、文字の下部に付くと㣺(したごころ)となることがある。(角川新字源)

心臓の形に象る。[説文]に「人の心なり。土の蔵、身の中に在り。象形。博士説に以て火の蔵と為す」とあり、蔵は臓。許慎の当時には、すべてを五行説によって配当することが行われ、今文尚書説(きんぶんしょうしょせつ)では肝は木、心は火、脾は土、肺は金、腎は水、古文尚書説では脾は木、肺は火、心は土、肝は金、腎は水とされた。[後略](字統)

心部に属する漢字はその部位を正字の『心』として4数で計算します。心部に属する漢字にはこころ(心)・りっしんべん(忄)・㣺(したごころ)の三種類があります。

例:志(7数)、悟(11数)、懇(17数)

参考ページ:【ウィキペディア・心部】

犬部(4数)

犬部の意味と字源

これを部首にして、犬の種類、および犬に似たけもの、また、それらの性質や行動、狩猟などに関する字ができている。文字の偏になると犭の形になる。(角川新字源)

犬の形。[後略](字統)

犬部に属する漢字はその部位を正字の『犬』として4数で計算します。犬部に属する漢字にはいぬ(心)・けものへん(犭)の二種類があります。

例:犬(4数)、狐(9数)、猿(14数)

参考ページ:【ウィキペディア・犬部】

手部(4数)

手部の意味と字源

これを部首にして、手でする動作・行為などに関する意を表す字ができている。古くは、又(ゆう)、爪(そう)、廾(きょう)などを意符として手の動作を表したが、のちにはもっぱら手を意符としている。楷書では、偏になると省略形の扌が用いられる。(角川新字源)

手の形。手首から上、五本の指をしるす。[後略](字統)

手部に属する漢字はその部位を正字の『手』として4数で計算します。手部に属する漢字にはて(手)・てへん(扌)があります。なお「才」は手部の文字であるため、3数ではなく4数として計算します。

例:拳(10数)、打(6数)、操(17数)

参考ページ:【ウィキペディア・手部】

肉部(6数)

肉部の意味と字源

これを部首にして、肉の状態・性質、体の部分・状態などに関する意を表す字ができている。偏になると、省略されて月の字形になる。もとは、月(つき)・月(ふなづき。船の省略形)とは区別されていたが、現在では月の形で混用されている。(角川新字源)

切りとった肉の形。[説文]に「戴肉なり」とあり、大きな切り肉をいう。[後略](字統)

犬部に属する漢字はその部位を正字の『肉』として6数で計算します。肉部に属する漢字にはにく(肉)・にくづき(月)の二種類があります。なお、部首が月形の漢字の中には『服』のように月部に属する漢字もありますが、月部の漢字の部位はそのまま「月」の4数で計算します。

例:肩(10数)、胎(11数)、膏(16数)

参考ページ:【ウィキペディア・肉部】

辵部 [チャク部](7数)

辵部の意味と字源

これを部首にして、ゆく・すすむ・うごき・へだたりなどの意を表す字ができている。なお、楷書では、省略形の辶(四画)を用い、常用漢字ではさらに省略して辶(三画)とすることが多い。部首の名は之繞(しにょう)がなまったもの。(角川新字源)

彳(テキ)と止(シ)とに従う。彳は小径、止は歩。道を行く意である。[後略](字統)

辵部に属する漢字はその部位を正字の『辵』として7数で計算します。辵部に属する漢字にはしんにょう(辵)があります。ちなみにしんにょうには一点で書く場合と二点で書く場合とがありますが、いずれも「辵」として計算します。

例:迫(12数)、道(16数)、遜(17数)

参考ページ:【ウィキペディア・辵部】

阜部(8数)

阜部の意味と字源

これを部首にして、地勢や盛り土など、丘や山の形状に関する意を表す字ができている。楷書の偏(左)になると省略形の阝が用いられるが、旁(右)となる阝(おおざと。邑の省略形)と区別される。[後略](角川新字源)

字はもと[ハシゴの形]に作り、神梯の象。神が天に陟降(ちょくこう)するときに用いる梯で、この部に属する字は、もと神事に関するものが多い。(字統)

阜部に属する漢字はその部位を正字の『阜』として8数で計算します。阜部に属する漢字にはこざとへん(阝)があります。右側につくおおざと(邑)とは画数が異なるため注意が必要です。

例:防(12数)、陽(17数)、階(17数)

参考ページ:【ウィキペディア・阜部】

邑部(7数)

邑部の意味と字源

これを部首にして、人の居住地に関する意や、地名を表す字ができている。文字の構成上では旁(右側の部分)となることが多く、楷書ではおおむね省略形の阝が用いられて、偏となる阝(こざとへん。阜の省略形)と区別して、「おおざと」と称される。(角川新字源)

口(い)と巴とに従う。口は城邑の外郭、城壁をめぐらしている形。巴は卪(せつ)が本形で、人の跪居するさま。城中に多くの人のあることを示し、城邑・都邑をいう。[後略](字統)

邑部に属する漢字はその部位を正字の『邑』として7数で計算します。邑部に属する漢字にはこざとへん(阝)があります。左側につくおおざと(阜)とは画数が異なるため注意が必要です。

例:邦(11数)、郁(13数)、都(16数)

参考ページ:【ウィキペディア・邑部】

玉部(5数)

玉部の意味と字源

これを部首にして、玉の種類・状態・製品などに関する意を表す字ができている。偏になると、王(たまへん)の形となり、点が省略される。また、王(おう)は別字であるが、字形が似ているところから、この部首に収める。(角川新字源)

三玉を紐で貫いた形で、佩玉の類をいう。[後略](字統)

玉部に属する漢字はその部位を正字の『玉』として5数で計算します。玉部に属する漢字にはたま(玉)・たまへん(王)があります。

例:玉(5数)、珠(11数)、璃(16数)

参考ページ:【ウィキペディア・玉部】

示部(5数)

示部の意味と字源

これを部首にして、神や祭りに関する意を表す字ができている。偏になると、常用漢字、また一部の人名用漢字は、「礻」の形になる。(角川新字源)

神を祭るときの祭卓の形。[後略](字統)

示部に属する漢字はその部位を正字の『示』として5数で計算します。示部に属する漢字にはしめす(示)・しめすへん(礻)があります。

例:社(8数)、祥(11数)、福(14数)

参考ページ:【ウィキペディア・示部】

衣部(6数)

衣部の意味と字源

これを部首にして、衣服の状態・種類などに関する意を表す字ができている。偏になると衤の形になり、また、脚になると𧘇の形に省略されることがある。(角川新字源)

衣の襟もとを合わせた形。[後略](字統)

衣部に属する漢字はその部位を正字の『衣』として6数で計算します。衣部に属する漢字にはころも(衣)・ころもへん(衤)があります。

例:衿(10数)、補(13数)、襟(19数)

参考ページ:【ウィキペディア・衣部】

臣部(6数)

臣部の意味と字源

これを部首にしてできている字はきわめて少ない。臣の画数は本来六画であるが、常用漢字では、漢字の構成部分も含めて七画に数える。(角川新字源)

目を上げて上を視る形。目の瞳を示す字形である。[後略](字統)

臣部に属する漢字はその部位を正字の『臣』として6数で計算します。臣部に属する漢字にはしん(臣)があります。なお臣部に属する漢字は部首「臣」で正字と同じですが、康煕字典では「臣」は6数として収録されているため、臣部の文字の「臣」部分はすべて6数として数えます。対して日本では画数・7として表記されることが多いため、間違えやすく注意が必要な文字です。

例:臣(6数)、臥(8数)、賢(15数)、臨(17数)

参考ページ:【ウィキペディア・臣部】

爿部(4数)

爿部の意味と字源

象形。物をのせる長い台を縦にした形にかたどる。「牀ショウ」の原字であるが、のちに誤って片の反面と解された。(角川新字源)

片の反文。版築のとき、土の左右にあてる板の形。[後略](字統)

爿部に属する漢字はその部位を正字の『爿』として4数で計算します。爿部に属する漢字にはしょう(爿)があります。

例:将(11数)、牀(8数)、壮(7数)

参考ページ:【ウィキペディア・爿部】

食部(9数)

食部の意味と字源

これを部首にして、食物の種類や飲食の行為に関する意を表す字ができている。(角川新字源)

皀に蓋をした形。皀は盛食の器で、金文に皀に作り、文献には簋の字を用いる。[後略](字統)

食部に属する漢字はその部位を正字の『食』として9数で計算します。食部に属する漢字にはしょく(食)・しょくへん(飠・𩙿)があります。

例:飲(13数)、飯(13数)、館(17数)

参考ページ:【ウィキペディア・食部】

网部(6数)

网部の意味と字源

これを部首にして、あみの種類・状態などの意を示す字ができている。あみがしらのひとつ罒は、本来目の部の罒とは区別される。(角川新字源)

網の形で、網の初文。[中略]字は太綱から網を垂らしている形で、冂にしたがう字ではない。古文の字形は「魏石経」にみえるものと同じである。[後略](字統)

网部に属する漢字はその部位を正字の『网』として6数で計算します。网部に属する漢字にはもう(网)・あみがしら(𦉰)・よんがしら(㓁)・あみめ(罒)があります。

例:罠(11数)、罫(14数)、置(14数)

参考ページ:【ウィキペディア・网部】

その他の部首について

以上では偏によって画数が異なるものを解説しました。例えば木偏(木)や山偏(山)など、正字と部首の字形が同じの場合はそのまま数えて大丈夫というわけです。このためその他の部首については特に解説しませんのでご了承ください。

その他、画数計算を間違いやすい漢字について

正字計算法では、部首による正字計算のみではありません。以上であげた部首の漢字以外にもそのまま数えた場合とは画数が異なる漢字が幾つかありますので、ここではそれらの漢字について例を上げて簡単に解説しておきたいと思います。

「衛(15数)」について
「衛」は普通に数えると16数ですが、正式には「行(6)」+「韋(9)」で構成される文字のため、15数となります。
「都(16数)」について
「都」は「邑(7)」+「者(8)」で15数になりそうですが、「者」は正字においては「者(9数)」のため「邑(7)」+「者(9)」で16数となります。
「斎(17数)」について
「斎」は略字であり正字体「齋(17)」のため17数となります。
「雅(12数)」について
「雅」はそのまま数えると13数ですが、正字は「牙(4)」+「隹(8)」のため12数となります。
「関(19数)」について
「関」は「關(19)」の略字であるため19数となります。
「与(14数)」について
「与」は正字「與(14)」のため14数となります。
「之(4数)」について
「之」はそのまま数えると3画ですが、「止(4)」の略体であるため4数となります。
「条(11数)」について
「条」は「條(11)」の略字であるため11数となります。

まだまだありますが、きりがないためこの辺にしておきます。その他誤解を生みそうな文字につきましては、見つけ次第別ページ『数を取り間違えやすい漢字の解説』に追加していきたいと思います。

「新字体」と「正字体」ではどちらが当たるのか?

姓名判断の話題で最も熱くなるのは、この『「新字体」と「正字体」ではどちらが当たるの?』という話題です。しかし実は、この『「新字体」と「正字体(旧字体)」』という言い方自体が正しくありません。なぜなら、伝統的な正字体で画数を計算しようとする流派は、字体云々ではなく「文字には定まった数の霊意がある」というところに理論的な根拠をもつからです。

またいわゆる「新字体派」とは、一般的には『漢字の画数をそのまま数えて計算する』流派のことです。つまり「新字体派」は、旧字体なのか新字体なのかを本質的な問題とするではなく、常に文字画数は『表記する文字そのままの画数を取るべき』と考えるところに理論的根拠をもつようです。そしてこの場合は『文字画数がそのまま運勢になる』と言うこともできると思います。

このためいわゆる「新字体派」と「正字体派」は以下のように言い換えることができます。

漢字の画数がそのまま運勢になると主張する流派(新字体派)

こちらの流派は、すべての漢字の画数をそのまま数えて計算するため、論理的には「画数がそのまま運勢になる」ということになります。つまり漢字の字画が変われば運勢も変わることになるのです。すると本名の姓では「山崎(14)」でも、「山﨑(15)」と書いていれば運勢は変わるということになる。「渡邉」も「渡辺」と書いていればそれぞれ画数が異なるわけなので、運勢も異なるということになるし、そうならなければおかしいのです。

常に「文字の画数をそのまま数えて計算をする」ということはそういうことであって、本来文字に定まった数などはなく、運勢は文字の形(画数)によって変化すると考えます。このため戸籍上は「大澤たかし」だが、普段は「大沢たかし」と書いている場合、こちらの姓名判断では「大沢たかし」で判断しなければなりません。

さらにもっと言うと、「画数がそのまま運勢になる」わけですから、漢字に一点付け加えるなど勝手に画数を変えることで、運勢をも変えることが可能になると言えるでしょう。もちろん自分の名前を間違えて書いた場合も運勢が変わるはずです。

また「文字の画数をそのまま数える」流派や占い師が多い理由は、単純に「漢字をわざわざ正字体に直して計算するのは面倒だし、ややこしい漢字があって間違いの元」という理由が多いのでしょう。確かに正字体計算だと沢山の字源辞書を引かなければならないですし、時には非常に判断に悩む漢字に突き当たります。

それぞれの文字には定まった数の霊意があると主張する流派(正字体派)

対してこちらの流派では、「文字には定まった数の霊意がある」と考えるため、略字は正字の画数と同一であるとします。つまりこちらの場合は漢字を略字で書いても正字で書いても数の霊意は同じであるとするため、「渡邉」の人が「渡辺」と書いても運勢は同じであると考えます。もちろん自分の名前を間違えて書いたからといって運勢が悪くなったりはしません(笑)。

このように考えてくると、『「新字体」と「正字体」ではどちらが当たるのか?』ということではなく、『「文字には定まった数の霊意がある」のか?それとも「画数がそのまま運勢となる」のか?』というところにこの問題の根があると言えるでしょう。

そうしてこの点を突き詰めて考えていくと、やはり「画数がそのまま運勢となる」と考えることには少々無理があるように思えます。その理由が先程も説明した、「画数がそのまま運勢になるのであれば、勝手に文字の字画を変えても運勢が変わることになる」という点です。もしそうであれば、改名の必要などはなく、誰でも名前の字をちょっと書き換えるだけで簡単に運勢を変えることができますし、あるいは名前に「、」や「。」などを付け足すことで総格数を変えることも理論的にはできるはずなのです。

ところが実際はそうではなく、「それぞれの文字(漢字)には厳然として定まった数がある」と考えるのが伝統的姓名判断の理論的な根拠なのです。どうかこの点を深く考え、どちらが正しいのか?当たるのか?ということを考察していただければと思います。

参考にした漢字・字源辞典の紹介

以下に、文字画数を定めるにあたり参考にした漢字および字源辞典の一部を列記しておきます。