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姓名構造から見る病原となりやすい五行と部位【水】の編

このシリーズの第五回目は「水」の五行です。今回で最後となりますが、水の病に罹りやすい姓名の実例を見ていきます。

早速水の五行が象徴する部位を紹介します。

水の五行について

水の五行は腎臓や膀胱、泌尿器系などを象徴する五行です。また水大過(アンバランス)となると、冷え性なども起こりやすいとされています。以下は「水」が象徴する身体部位です。

水の五行が象徴する主な身体部位
腎臓、膀胱、泌尿器系、婦人科系、子宮、血液、骨、骨髄、耳、陰部、髪の毛、免疫系統

水が示す部位を挙げました。このため腎臓病や子宮がんなどは水の病気に含まれます。また水は血液や骨といったものも象徴するため、健康上非常に重要な五行と言えるでしょう。

それではこれまでと同ように、先天運や姓名において水の五行がどのような状態の時に病気を発しやすいのか?について挙げていきます。

  1. 三才や人格・外格関係において、水が隣り合う格と相剋する場合
  2. 先天運において、水がアンバランス(強すぎるか弱すぎる)となる場合
  3. 先天運においても水が忌神であり、なおかつ三才が【水・水・水】など水が強い

それでは早速実例と共に見ていきましょう。

急性骨髄性白血病を発症した吉井怜さんの場合

吉井怜さんは日本の女優・タレントです。吉井さんはグラビア撮影中に急性骨髄性白血病を発症したとされています。以下、ウィキペディアの記事を御覧ください。

2000年、奄美大島でのグラビア・カレンダーの撮影時に急性骨髄性白血病を発症した。
病名は両親にだけ伝えられ、骨髄不全症から来る再生不良性貧血で3か月の入院が必要と告げられた。医師から治療(抗がん剤投与)の副作用から髪の毛が抜け落ちると告げられ、芸能生活がおしまいだと絶望感を味わったが、当時の専務の「待っているから」という言葉に励まされた。
治療では無菌室に入り、1回目の抗がん剤の投与で髪の毛が抜け落ち爪も黒くなり、入院から一か月後、本人に本当の病名が告知された。抗がん剤の投与は4回行われ、退院まで5か月がかかった。医師は彼女に寛解維持療法と骨髄移植の2つの方法があり、母親とHLAが一致することから骨髄移植を勧めたが、彼女は芸能界復帰がかなわなくなることを恐れ寛解維持療法を選んだ。
自宅に戻ったが芸能界にはまだ復帰できず、兄の「生きてなかったら、仕事もできない」という言葉で骨髄移植を受ける決意をした。2001年7月11日、母親からの骨髄提供により骨髄移植を受けた。移植後は移植片対宿主病(GVHD)も加わり、10日間ほどの記憶を無くしている。血液型がA型からO型に変わった。

(引用:ウィキペディア『吉井怜』)

「白血病」は骨髄に関わる病ですので、水の病気に属します。吉井怜さんの姓名は以下です。

ご覧のように三才【水・火・水】と人格の火が水に囲まれていることが分かります。これは火および水の病気に罹る暗示として見て取れます。人格を中心に、天格・地格ともに相剋する非常に質の悪い相剋と言えます。前運・総運にも大凶数ありますので、先天運との関係によっては早世の暗示があります。

ちなみに本名とされる「山崎怜」においても水が火と遭っていることが分かります。吉井さんの先天運を確認しましたが、水がとても強いことが分かりました。水が喜神になるか忌神になるかで判断が分かれるところですが、姓名において水の相剋を無くすだけでも病難暗示を軽減することができます。

子宮頸部腺がんを発症した川村りかさんの場合

川村りかさんはタレントおよび元グラビアアイドルです。川村りかさんの病気ついて、ウィキペディアには以下のように書かれています。

2018年4月16日、子宮頸部腺がんであることを公表した。同月26日、子宮摘出手術を受ける。5月4日、退院。リンパ節への転移が確認されたため、追加治療を受けることになり、同月22日に放射線治療を開始。

(引用:ウィキペディア『川村りか』)

早速川村さんの姓名を見てみましょう。

川村さんは四大運に吉数を多く持ちますが、重要な三才は【水・水・土】と水が土と相剋しています。これは先程あげた「三才や人格・外格関係において、水が隣り合う格と相剋する場合」に当たりますが、人格・9・陽水、地格・5・陽土ですから人格の水は強く剋されています。

これに加えて外格にも6・陰土があるため、人格の水は二格の土から剋を受けることとなり、非常に弱まっていることが分かります。つまり水の病気を発する可能性が高いということです。

このようにいくら四大運に吉数が多くても、三才に不良がありますとそれ相応の不幸や病難に苛まれますから、三才は非常に重要なのです。

子宮体癌を発症した後、49歳で死亡した中川安奈さんの場合

中川安奈さんについて、ウィキペディアには以下のように書かれています。

桐朋学園大学短期大学部演劇専攻科卒業。
1988年、映画『敦煌』でデビューし、第12回日本アカデミー賞新人俳優賞等を受賞した。その後、舞台を中心に活動した。
子宮体癌で闘病の後、2014年10月17日に死去した。49歳没。

(引用:ウィキペディア『中川安奈』)

上にもあげましたが「子宮」は水の病気に含まれます。早速中川さんの姓名を見てみましょう。

四大運すべてに凶数をもち、三才も【金・水・木】と基礎運弱いですので、先天運の状態によっては早世となる暗示のある姓名です。中川さんの場合は、人格の水は土ではなく火と相剋しています。具体的には人格・9・陽水に対して地格・14・陽火であり、強い相剋ではありませんが水・火の相剋ですので火の病も発しやすいでしょう。

天格には水を生じる金があるものの、外格には12・陰木があり水のエネルギーを奪いますから、水は弱い状態です。これに加えて四大運の数にも薄弱・病弱の暗示があります。

ただし、同姓同名だからみんな中川さんのように若くして死亡するとは限りません。これは先天運の違いや生きてきた環境の違いによります。

子宮を全摘出手術した森昌子さんの場合

ご存知の通り森昌子さんは日本の歌手・女優です。そんな森さんは2010年に子宮頸癌のため子宮を全摘出しています。ウィキペディアから引用致します。

同年5月、子宮筋腫の手術を受ける。
同年12月31日、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』大晦日年越しSP『絶対に笑ってはいけないホテルマン24時』の中で、デビュー当時の髪型、衣装で『せんせい』を熱唱した。
このころから更年期障害や貧血、デビュー当時の歌唱力を失った自信喪失などからうつ状態に陥る。
2010年5月17日、子宮頸癌治療のため、子宮を全摘出手術。癌と知って一時的に自殺願望が生まれたことを告白、退院時の記者会見の模様も放送された。

(引用:ウィキペディア『森昌子』)

森昌子さんの姓名は以下です。

ご覧のように人格に凶数20・陰水を有し、三才【火・水・木】と天格・人格に相剋があります。人格以外の格を見ますと、水を生助する水や金は一つもなく、天格は13・陽火ですから、水は強い火にさらされ全く生気がありません。かなり病弱傾向のある姓名と言えます。

外格には4・陰火があり、人格と沖の関係ですから配偶者縁も弱く、総運の寡婦運とあわせると人生は波乱の様相強いです。そして姓名において最も弱っている五行は水ですから、姓名暗示としては水が最も病原となりやすいと言えるのです。

子宮を全摘出手術した原千晶さんの場合

最後はこれまでとはちょっと違う例を見ていただきます。日本の女優・タレントである原千晶さんの例です。以下、ウィキペディアから引用致します。

2005年初めに精密検査で子宮頸がんと診断される。仕事を一時休業し、子宮を残す円錐形切除を受けて復帰した。しかし、2009年末に子宮頸がんと子宮体がんの併発に加えリンパ節への転移も発見され、年明けに子宮全摘出手術・治療に専念し、2010年5月まで抗がん剤治療を受けていた。

(引用:ウィキペディア『原千晶』)

それでは原さんの姓名を御覧ください。

ご覧のように原さんは四大運に吉数をもち、三才も相生しています。ということは可能性としては原さんは「先天運において、水がアンバランス(強すぎるか弱すぎる)となる場合」に当てはまると考えられます。早速原さんの先天運を見てみましょう。

原千晶さんの先天運・基本情報

原千晶さんが生まれた1974年4月27日の命式

時柱が不明ではありますが、喜神・忌神の推測が可能です。

  • 日主:戊(つちのえ)
  • 強弱:身強
  • 喜神:金・水・木
  • 忌神:火・土
  • 閑神:不明(木の可能性あり)

ざっと見て以上のようになりますが、命式は月令を得るものの甲があるため従旺格にはなりませんから、普通格局的特別格局(建禄格)として判断できます。また辰月土旺の生まれであり、日支に戌土、月干に戊土あることを見ると、ほぼ身強で間違いないと思います。

そうなると忌神は土を生助する土と火です。それを踏まえた上で原さんの姓名を再度見てみましょう。

三才は【木・火・土】であり忌神の火・土が非常に強くなっています。またこの姓名では外格と総格にも土を有するため、先天運と総合すると土が明らかに大過しています。つまり喜神の水が著しく弱くなるため、「先天運において、水がアンバランス(強すぎるか弱すぎる)となる場合」に当てはまるというわけです。

ですから原さんの病原となりやすい部位としては大過した土、および喜神なのに足りない金や水ということになります。これは時柱が分かるとさらに詳しい判断ができます。

命名において先天運を考慮することの重要性

以上を読んでいただくと、いくら姓名だけ良くても、先天運とのバランスが悪ければ凶事や病弱を招いてしまうことが分かっていただけたかと思います。もちろん姓名としては大吉名ですから、仕事運・財運・成功運などは強くなるわけですが、健康運に難が出やすいのです。

そのため命名においては先天運を参照することが必要となるのです。四柱推命が分からなくても、五行エネルギーのバランスを知ることができれば、あまり強すぎる五行は入れないようにすることで、著しく五行バランスの偏った姓名となることを防ぐことが可能です。もちろんこれはとても簡易的な判断であり、少々大過していても喜神であったり必要であったりする場合があるのですが、突出して強い五行は姓名には入れないほうが無難とは言えるのです。

当サイトの【命名・改名サービス】ではこの点も詳しく見た上で最良名を名付けていますので、もし「名前はいいのに運が悪い、もしくは病弱だ」という方は一度ご相談ください。

以上、姓名構造から見る病原となりやすい五行と部位シリーズを終わりとします。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。