姓名判断の虎の舞は、五格剖象方を基本とし、姓名の根幹である「天・人・地」三才を重視する姓名判断サイトです。

四大運に吉数多くても三才や先天運とのバランスが悪ければ吉祥を発揮しない、その理由とは

姓名判断では、古来より吉数を入れるということが最も重要視されてきており、そんな風潮は現在でも変わらないのですが、実は吉数あっても三才や先天運とのバランスが悪ければ全然吉祥を発揮しません。今回はこのことについて、少し詳しく解説しようと思います。

実は私も、姓名判断を学び始めた頃はこの『数による吉凶』というものが最も重要であると考えていました。なぜなら、どの姓名判断の本にもまず出てくるのは『吉数・凶数』であって、その暗示がどれほど強いのかということが執拗に書いてあるからなのです。

ところが長年姓名判断に携わって多くの方々の姓名をうかがっていると、なかには四大運に吉数をもっているのに波乱や病難が絶えないという人がいることに気づき始めました。そしてその理由を探っていくと、『三才』と『先天運とのバランス』という二つの重要な事柄に行き着いたのです。

姓名の柱である【三才】の重要性

まずはじめに、姓名・四大運にある数の吉凶が重要であるということは分かったのですが、同時に五格の構成によって数の性質が『活きる・活きない』という現象があるということです。姓名判断では、数を五行に変換します。そしてその五行の相生・相剋関係をうかがうことで、この数同士の関係をうかがうことができるのです。

この時、最も重要となるのが『三才の配置』です。姓名においては皆さんもご存じの人格が姓名の中心核、すなわち生命の中心核となるため、この人格を中心として、他格との関係を見ます。この時、人格と隣り合う格、つまり密接に関係する天格と地格が直接的な影響を人格に与えるわけです。

たとえば人格が火だとすると、天格と地格に木があれば木生火となるので、当然火が強められることが分かるでしょう。そうであれば姓名の中心核である人格は強く、生命力も強い傾向となることは見ての通りです。

しかし、反対に人格に火であっても、天格と地格に水があれば水剋火ですから、当然火が弱められることになるでしょう。強い水によって火は衰えるため、これはすなわち生命力の弱さ(病弱・病難)を暗示しているというわけです。

そして数の吉凶もこれと同じ考え方で、『活きる・活きない』ということが言えるのです。たとえば人格に13数・陽火を有していたとしても、やはり天格・地格が水であれば火が弱められるため生命力は減退、すなわち人格の火の吉祥も衰えてしまうというわけなのです。

これはすなわち、『境遇や財に恵まれていても、健康でなければ意味が無い』ということと同じなのです。

三才の不良による病弱・病難幾多の例~気が通っていない姓名

そのようにして人々の姓名を見ていくと、やはり吉数を多くもっていても、三才に難がある人は境遇波乱となっていることが非常に多く、私のところにも日々多くの方々が改名相談に来られます。

一概に三才の不良といっても色々あるのですが、特に冲といって、強い相剋を三才にもつ人は病弱または波乱の傾向が強く、また対人運や家庭運にも恵まれないことが多いのです。そしてそれは姓名の暗示によって解釈をすると、要は『姓名(生命)に気が通っていない』からなのです。

気が通るとは、五行の関係で見た時に気勢が流通していることを言います。これは四柱推命でも同様なのですが、やはり日干を中心として気の流れが滞っているような命運というのは色々な面で波乱となる傾向があり、好ましくないのです。

そこで三才の不良という観点では、やはり【金・木・金】とか【火・金・木】などは、人格と他格との関係を見た時に相剋ばかりで人格のエネルギー(気)が強く押さえ込まれているため、当然のことながら生命力が大いに活発化されず、気が滞るような悪い状態となってしまうのです。そしてこの見えない気が生命力ひいては運勢というものを創っているため、その暗示の現出として目の前の現実・運命が悪くなってしまうということなのです。

さらに言うと、三才に相剋が多い場合は生命を司る人格のエネルギーがうまく活かされないため、性質的にもちょっとしたことで落ち込みやすくなったり、悲しくなりやすくなったり、または怒りやすくなったり、身体的にも当然不調や病弱傾向が出やすくなるというわけです。

まさに『姓名は姓名』なのです。

このため、数の吉凶もやはり重要ではあるのですが、同時に三才の構造、人格と他格の五行関係というものが生命力や運勢を活かすためには大変重要であり、これが良くなければ数の吉祥もあらわれないというわけなのです。

健康運・境遇運を大きく左右する【先天運とのバランス】の重要性

これまで三才について語ってきましたが、同時に重要なのが先天運とのバランスという点なのです。当サイトでも三才の話はうるさいほどにしているため、既に熟知している方も多いとは思うのですが、こと先天運となると四柱推命の知識を要するため、話としては理解できても『実際はどうなん?』という懐疑的な態度にならざるを得ないのですね。

そのため、この『先天運と姓名のバランス関係』については、実例を交えてお話するのがいいと考えました。

『昔からずっと不幸で病弱』という大吉名の人あらわれる

実は虎の舞で命名サービスを始めてから、四大運吉・三才も良いのだが幼少より波乱・病弱でどうしようもないという波乱の人が極稀にあらわれるようになり、このような方々の先天運を深く考察した結果、かなり興味深いことが分かってきたのです。

それは至極単純に言うと、『姓名に忌神を多くもっていた』ということなのです。それも波乱や病弱の度合いが強い人ほど、先天運における五行の偏りも大きく(凶命と言う)、なおかつ姓名にはその忌神が多数入っているということでありました。

例としては、たとえば先天運において官の金が大過しており、金が忌神となっているとします。この時、姓名にも【金・金・金】などと強い金を配すると、結果として先天的な忌神を強める結果となり、これが病弱波乱の傾向をさらに強めるということになるのです。例えばその人の幼少期の大運に【戊申】など強い金の運が巡っているとすれば、たとえ姓名学的な大吉名をもっていたとしても、大なる波乱に苛まれるはずなのです。

また、幼少より病弱・不幸という方の全てにおいて、これまでの運勢(大運)も忌神運といって悪運の調候が見られたのです。忌神運というのは、要は忌神の五行が大運に巡るということで、いわゆる波乱期と言われるのですが、姓名にも忌神の五行が多く入っていることで、波乱の傾向がさらに増してしまうという悪い傾向が見られたわけです。

その反対に、先天的な喜神の五行を姓名に多くもつ人は、波乱期であってもそれほど大きな災いや不幸なく過ごしてきたという事実も見つかり、これによって姓名と先天運とのバランスというものが非常に重要であるということに気づいたのです。そしてその後偶然、四柱推命の大家で同じ事を言っている方を知り、その方の書籍からも多くを学び、現在に至ります。

つまりは、先天運と姓名とは全く関係ないようでいて、実は至極密接な関係があるという、非常に重要な事実が見つかったということになるのですが、ただこの『先天運と姓名のバランス』においては、やはり四柱推命に対する知識がないとなかなか納得することができないということがありますので、虎の舞とは別に【四柱推命旺】という四柱推命専門のサイトを立ち上げたわけなのです。ですので、先天運のことについてより深く知りたい方は、こちらのサイトをご訪問いただくようお願い致します。

このような事実がありますので、もし姓名の構造自体は良いのだが、なぜか運勢に全く恵まれない、または健康運がとても弱いという方は、一度先天運と姓名の関係を疑ってみるのが良いと思います。

先天運と姓名のバランスが悪く、早世してしまった有名人の実例

最後に、具体的な例として、有名人の姓名を挙げたいと思います。

以下で紹介する著名人の方々は、こちらの【吉名なのに病難・災難に襲われるのはなぜか? - 先天運から最良の数配置を導きだす方法】というページでも紹介しているのですが、姓名は良くても先天運とのバランスがとても悪く、これによって病弱を免れないタイプとなっています。

坂井さんの芸名は四大運・三才ともに良好です。しかし姓名においては木・火が大変強く、ちょうど坂井さんはこの木と火が大忌神となっているのです。日干がとても弱いことに加え、姓名は極めて忌神への偏りが強いため、惜しくも早世となってしまいました。

松田さんは四大運吉数の持ち主。また三才も相生【火・火・火】ですが、残念ながら火が忌神の命でした。このため火の部位に病難暗示あり。そして火は『心臓』を象徴する五行ですが、松田さんは急性心筋梗塞によって亡くなりました。

今井さんの姓名は四大運吉、また三才は【金・土・土】と相生。しかし日干が甲木の身弱である今井さんにとって土と金は忌神。大腸ガンで死亡とのことでしたが、大腸は金の五行に象徴されます。

以上、これだけでも先天運と姓名のバランスの重要性が分かっていただけたかと思います。