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運勢のレベルを示す位相とは何か?~位相が高いほど福運に恵まれ、位相が低いほど波乱に揉まれるその原理

皆さんは『位相』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?おそらく初めて聞く方も多いと思います。位相とは、元々四柱推命においてその命式の吉凶禍福を分かりやすく端的に表現するための概念でした。

英語では『Phase (フェーズ)』と言い、段階(変化・発達の)をあらわす言葉です。ただし『Phase』という単語は、「時間的経過の中での変化による段階」を示す言葉ですので、「Stage」など固定的な意味の言葉とは少し違います。

すなわちここで語る位相とは、個々人の運勢や吉凶をあらわす概念ではありますが、固定的なものではなく、必ず変化していくものです。つまり位相は人生の中で上がることもありますが、下がることもあるのです。つまり、運勢・運命とは決して完全に定められたものではないということです。

ですので、まずは位相とはその人の運勢の強さを示すレベルのようなものだとお考えください。しかし、先天運だけで位相を測ることは往々にして間違い(ズレ)を生じることになります。なぜなら、姓名が後天的な運勢の強弱に大きく関わってくるためです。そこで私は、先天運と後天運を含めた運勢・吉凶を正確に測らなければ、その人の本当の『位相』は分からないと考えました。

四柱推命も姓名判断も、本来は位相を知ることが目的?

四柱推命や姓名判断の目的は何か?との問いには、おそらく多くの方が『未来を知って開運に役立てたい』などと答えるかもしれません。それも一つの目的として正しいのですが、四柱推命の古書にもあるように、本来はその人の位相を知ることが四柱推命や姓名判断の目的なのです。

位相とは、至極単純に言えば、位相の低い人は人生に波乱が多く、位相の高い人は福運・財・長寿に永く恵まれるという傾向となります。そのような吉凶禍福のレベルを、分かりやすく、端的な言葉あるいは数値で示したものが『位相』であります。

このため、元々位相が低い人はそれを知ってショックを受けるかもしれませんが、後天運である姓名によって位相を引き上げることは可能ですので、決して落ち込む必要はありません(位相を上げると言っても限界はあります)。

それでは、この位相はどのように知ることが出来るでしょうか?その前に、まずは位相が高い人と位相が低い人の特徴を述べたいと思います。

位相が高い人の特徴

以下は、位相高い人の特徴です。

  • 生命力・健康運がとても強く、大病はしない(したことがない)
  • 長寿
  • 社会的地位に恵まれ、名誉・名声を得る
  • 人間の幸福度を決める健康・財・人間関係によく恵まれる
  • 位相が高い人には、生命保存の法則が強く働くため、たとえば重大な事故や災難に遭っても無傷か軽傷であったり、墜落する飛行機にはそもそも乗り合わせない(万が一乗り合わせても助かる)といった現象が起こります。ちなみに位相の低い人はこの逆で、なぜか悪い事象に次々巻き込まれたりします。
  • 生まれながらに祖先の徳を受けており、信心深い傾向があり、人格者が多い。

位相が高い人には、以上のような特徴があります。このため、その人を観察するだけでも大体位相がどの程度なのかということが分かります。ちなみに位相の高い人は以上のような境遇に恵まれる運命となりますが、位相は財運・健康運・家庭運など種々の項目に分けて判断をしますので、必ずしも全ての項目に当てはまるとは限りません。

位相が低い人の特徴

以下は、位相高い人の特徴です。

  • 生命力が弱く、幼少期から病弱となる
  • 夭折・短命となる傾向あり
  • 社会的地位は低く、必至に働いて財を稼ぐ人生となる
  • 人間の幸福度を決める健康・財・人間関係のいずれにも恵まれず、不平不満が多い(そのような不平不満が、さらに人生や運勢を悪いものにする傾向があります)
  • 位相が低い人は、五行バランスが非常に悪いため、人生において命の危険や波乱が頻繁に訪れます。いわゆる運が悪いという状態であり、墜落する飛行に乗り合わせてしまったり、さあこれからという時に災難や大病に遭って亡くなる等のことが起こります。このため、事故や怪我が多いというタイプも位相が低い証拠です。
  • 祖先の徳をないがしろにする者が多く、信心薄い傾向がある。
  • 最も位相が低いタイプでは、生まれてくることができないか、生まれてきても間もなく死んでしまうことが多い。現在は医療技術の発達で生かされることもあるが、その場合も病弱波乱の傾向は免れない。

位相が低い人には、以上のような特徴があります。このため、その人を観察するだけでも大体位相がどの程度なのかということが分かります。ちなみに位相が著しく低いのに大金持ち・社会的地位が高い・健康運が極めて強い、ということはなく、位相が低い人は必ず以上のような波乱的境遇に陥るのが特徴となります。

※ただし、もともと位相が低い人であっても、歳運に喜神が巡ればある程度は位相がある程度高い状態となります(歳運によって位相は常に変化する)。また、適切な姓名に改名を行うことで、位相を底上げすることが可能です(基本的な位相レベルを引き上げることになりますので、これは運勢の転換と言えます)。

位相・点数別境遇概要

位相は、点数としてあらわすことができます。四柱推命では高・中・低などと3段階で表現していましたが、それよりも点数としたほうがより分かりやすくなるため、私は100点満点の点数で表現しています。

  • 80点以上:80点以上は滅多にいませんが、必ず社会的地位高・多財・長寿となります。経営者では松下幸之助さんが80点以上の位相となります(生まれた時間が分かる有名人は少ないため、有名人の正確な位相を知ることは容易ではありません)。
  • 60点-80点:60点以上は実はかなり高いほうです。長く成功している実業家や、名実ともに得た俳優、億を稼ぐ投資家などは大体この部分に入ります。芸能人では、おそらく石橋貴明さんが60~65点程度の位相になります。
  • 40点-60点:最も多い部分です。特に50点以上になるとやや高く、限られた地域ではある程度の社会的地位を得て安定した印象となり、いわゆる『勝ち組』となるでしょう。40点代はやや低く、概して普通の生活を営む傾向となりますが、自営業者も多いです。
  • 20点-40点:40点未満は位相が低く、外からみると普通ですが、必ず人生のなかで色々な問題が出ています。健康が弱く、財は常に困窮しやすく、対人関係や家庭においても常に苦労が多いタイプです。また、仕事は概ね使われる身となります。
  • 20点以下:極めて位相が低く、社会生活もままならず、病弱・短命・寝たきり・ホームレスなどの境遇に陥りやすいでしょう。あるいは虐待・極度のイジメ・大病などに苦労する傾向があります。これは位相が極端に低く、生命力が生命を維持するだけで精一杯のレベルだからです。特に10点以下となると、生後~幼少期に亡くなってしまう可能性が高いです。

ちなみにこれらの位相は、あくまでも先天運の原局+姓名の位相による平均的なものとなります。先天運のなかには、従格(外格とも言います)という特別な分類があります。従格の場合、原局における位相は高くても、命式が破格となることにより、一気に位相が30点以上低下することもあり、その場合理論的には境遇が一変することになりますが、実際に従格の多くが破格という『波乱期』を経験しています。

対して、原局の五行バランスが良い松下幸之助さんのようなタイプは、どのような大運がきても五行バランスが保たれるため、人生に波乱が少なく、安定した位相の高さを維持し、これによって地位と名声を得ることになります。位相がとても高い人は、歳運によってそれ以上位相が上がることはほとんどありませんが、位相が極端に下がることもないため、極めて安定した境遇運を得るのです。

また反対に、原局の位相が非常に低いタイプが、大運の干支で一気に良くなるということも稀にですがあります。これは、極めて喜の大運を巡るということですが、位相が低いため波乱期傾向大となります。

また位相の判断においては、運勢を大別することも重要です。以下をご覧ください。

  • 才知・能力における位相
  • 健康運における位相
  • 財運における位相
  • 社会的地位における位相
  • 六親や援助運における位相

たとえば大金持ちであっても健康が悪かったり、反対に健康が良くても貧乏という方がいます。また社会的地位は高いが稼ぎが少なかったり、反対に稼ぎは多くても社会的地位は低いということがありますので、必ず以上の項目にしたがって位相を分別する必要があるのです。

これによって、位相を平面的な運勢の評価だけではなく、多層的な評価ができるようになります。

ここからは、位相の判断方法の概要について解説してみたいと思います。

位相の判断基準

まずは、位相を判断するための先天運と後天運について見ていきます。以下は、位相を判断するために必要な、最も大きな3つのブロックです。

  • 先天運(四柱推命における原局・四柱構造)
  • 不変的後天運(四柱推命における大運の動向)
  • 可変的後天運(姓名構造)

となります。まず先天運については生年月日時刻で決まるため、これは動かしがたいその人の命運ということになります。次いで不変的後天運というのは、大運になりますが、大運は後天運とはいえ生まれた時に既に定まっているものですので、これを『不変的』と表現します。最後に姓名ですが、姓名はご存じのとおり両親によって名付けられるものですし、また改姓・改名も可能ですので、これを可変的後天運と表現しています。

位相を判断するためには、以上の3つの項目すべてを明らかにし、判断する必要があるのです。すなわち位相は以上の3つのブロックの総合となるため、当然先天運だけが良くても、大運だけが良くても、あるいは姓名だけが良くても点数としては低い位相レベルに留まってしまうということが分かるでしょう。

そのため、たとえば姓名が良くても波乱・病弱・早世の方がいたり、あるいは姓名は多少悪くとも壮健・財旺・長寿の方がいたりするのです。すなわち、位相が低い人というのはこれら全てのブロックにおけるレベルが低く、反対に位相が高い人というのはこれら全てのブロックにおけるレベルが高いということになります。

位相別の点数の分け方は以下となります。

  • 先天運: 50点
  • 不変的後天運(大運): 大運によって加点・減点
  • 可変的後天運(姓名): 50点

このように先天運と姓名は定まっているため点数は固定ですが、不変的後天運は10年毎の運気であり、その都度位相が変化するため当然変化します。この大運による位相の変化は、概ね元々先天運における位相が高い場合は加点はほとんどなく、位相が低い場合は大きく加点される可能性があります。

なぜなら、先天運原局の位相が高いということは、既に五行バランスが良い(あるいは喜神が活きている)という状態のため、大運干支によって何かの五行が巡るということは、そのバランスが若干乱れるということになるからです。しかし、既に原局の五行バランスが良い場合はまた、多少忌神が巡っても位相が高い状態を維持できるということでもあります。

ちなみに先天運50点、姓名50点としていますが、100点になることは理論上のことであり、実際にはそのような完璧な命式は存在しません。どれだけ高くても、95点程度となるでしょう。

それでも先天運・姓名でそれぞれ50点ありますので、たとえ先天運に大変良く恵まれても姓名が非常に悪ければ中程度の位相となりますし、反対に先天的に凶相があらわれていても姓名のほうでかなりカバーできることになります。

また50点(先天運):50点(姓名)としていますが、幼少期においては先天運の影響が強いため、実際にはこの50:50という配分は正確な値ではありません。概して幼少期は80:20程度の割合であり、青年後姓名の影響力が擡頭してきますので、50:50となるのは後半生と見て良いでしょう。このため、姓名が悪い人は後半生に災いの多い方が多いのです。

なおこれらのブロックにおける位相の判断方法については、大変複雑となるため、以下に概要のみ示しておきます。

先天運における位相判断基準

  • 五行の大過および不及
  • 用神の有無(成敗)
  • 調候の有無
  • 四柱の様相(五気の流れ)
  • 生剋名それぞれの力量とバランス関係(財・健康運・社会的地位などの運を明らかにする)
  • 大運の動向による位相(普遍的後天運)

姓名における位相判断基準

  • 四大運数の構成
  • 三才配置(五格の構成と五気の流れ)
  • 先天運との五行バランス
  • 五格に用神はあるか?
  • 先天運におけるアンバランスな五行(生剋名)を補っているか?

などを吟味し、位相を総合的に判断します。なおそれぞれの項目においてさらに詳しい解剖が必要ですが、これについては別の記事あるいは四柱推命旺で解説したいと思います。

位相の低さは努力ではカバーできないのか?

このように位相を語ってくると、では努力は無駄なの?人生は全部位相というもので決まってしまうの?といった疑問が出てくるかもしれません。

結果から言いますと、努力で位相の低さは多少カバーできるということが言えます。ただし、その位相の範疇でということになります。ですから位相が非常に低い方が超大金持ちになったり、あるいは大企業の社長になったりといったことは理論的にはあり得ません(私は見たことがありません)。

また、そもそも位相が努力でカバーできるものであれば、そもそも位相を定める必要は全くないことになってしまいます(なぜなら、誰でも努力次第で恵まれるわけなので、境遇や運勢は位相とは全然関係がないことになります)。

そして、『努力できるということ自体が既に位相がある程度高い状態における現象』ということは忘れてはいけないことだと思います。なぜなら、位相は生命力それ自体を象徴しているからです。

すなわち、位相が著しく低い場合は、そもそも生命力が弱すぎて努力(行動)ができない傾向となるのです。すなわち、気力がなく、鬱々として何もやる気がでない状態というのは、その時の位相が非常に低いことを示しているということです。このため、位相の低い人に『努力しろ!』と叱咤することは無駄と言えば無駄なことなのかもしれません。

こんなことを言うと、意志の力や努力次第で人生はなんとでもなると考えている人には強い反感を買いそうですが、まず根底に『位相の高低が生命力の強さや運勢を決める』という動かしがたいものがあり、その上で考え方・努力・行動等が人生を豊かにするためにその位相の範囲内で有効になる、ということがこれまでの探求から導き出された現在の私の結論になります。

人の一生における位相レベルの変化例

ここでは簡単に、人の一生における位相レベルの変化を簡単に紹介したいと思います。位相の点数は先天運+姓名のものとなります。

  • 財多身弱(位相:50点程度で、その後位相が上がる例):財多身弱で位相低めですので幼少期が忌神運であれば貧しい家の出身となります。ただし大運の干支に強い比劫の干が巡る場合は、日干が財のエネルギーレベルと均衡するため、位相が70点以上となることがあります。このような場合は、社会的に大きく成功し、大きな財を得る暗示があります。ちなみにビートたけしさんの命式が財多身弱であり、元々位相は低めですが、40歳前後の大運に強い喜神が巡り財旺となりました。
  • 財多身弱(位相:70点程度で、その後位相が下がる例):先天運および前半生の大運に喜神が巡る場合は、概ね富貴な家の出となる可能性が高く、幼少~青年後と順風に成功していきます。しかし後半生において位相が大きく下がる場合、たとえば非常に位相の低い配偶者と結婚して波乱に揉まれたり、あるいは女性であれば結婚後姓が変わり姓名の位相が大きく低下、これによって境遇が一転波乱となることがあります。
  • 官多身弱(位相:30点):位相とても低いため病弱かつ貧しい家の出となる傾向があります。30点ですので、大運に喜神の干支が巡っても50点程度にしかなりませんし、もし忌神が巡ると位相がさらに下がり、大病・大波乱の暗示です。また元々位相がとても低いため、一生を通じて様々な面において苦労が多く、寿命も短い傾向となります。特に官が大過する人は、病難・孤独となる暗示が強いです。
  • 身強財旺(位相:70点):身強で財旺、しかも位相が70点程度となる人は、概して富貴な家の出身であり、家庭環境にもよく恵まれ学業成績良く、成人後社会に出てからも順当に成功し、社会的地位にも恵まれる傾向となります。このような場合は、大運に忌神が続く場合は位相が大体50前後となるため大きな成功は期待できませんが、もし喜神が巡る場合は位相が80点以上となることとなり、大躍進を遂げることがあります。これは、大企業の経営者などに多いです。
  • 従格の位相:従財格など従格の場合、原局における位相は高いこともありますが、破格という現象がありますので、大運干支によって命式が破格となった場合は一気に位相が下がるという事態が起こります。これは、従格では格局が変化するためです。たとえば位相が60点程度だった場合は、命式が破格となることによって、30点程度になることがあり、一気に貧賤の境遇に陥ることになるのです。

このように、位相は大運または流年運(または月運・日運)によって刻々変化していくものですが、先天運と姓名による基本的な位相の水準が起点となります。

私(青山昂史)の位相レベル

既にお話していますように、先天運における位相が低くても、姓名が非常に良ければある程度は挽回(運を補うこと)ができるわけです。このことを知ったのは、私が姓名判断を研究しはじめてから随分と経ってからのことですが、やはり先天運(四柱推命)を学び深めるごとに、その考えは確かなものとなっていきました。

つまり単純に言えば、先天的に位相が低い方でも健康で力強く活躍されている方は姓名が良く、反対に姓名が多少悪くても先天的な位相が高い方はある程度の社会的地位や財を得ているということが、段々はっきりと分かってきたということです。

そこで私も姓名によって位相を少しでも上げ、強い生命力や運勢を得たいと欲し、先天運を解命して五格構造を決めたのが現在の通名(青山昂史)になります。

もともと私は先天的な位相が低く、大変貧しい家庭に生まれ、幼少~青年期は死ぬような事故や病気(大病はありませんが)もし、また性格も相当ひねくれていて不平不満も多いタイプでした。※これは原局の位相の低さに加え、幼少~青年期の大運に強い忌神が巡り、さらに位相が低下していたからでもあります。位相が低い状態では、自然と病気や事故・怪我に見舞われやすくなるのです。

私の先天運における位相は23点程度のもので、姓名(本名)も25点くらいだったので合計で48点程度になります。48点というのは、大体最も多い部分に入るものと思いますが、中の下の部類ですので、言ってみれば特に波乱多しというわけではないが、大きく恵まれることもないという大変中途半端なところでしょう。

そこで通名の構成は、用神・喜神・調候を重点的に補い、また大運との兼ね合いも充分考慮し、これであれば姓名だけで48点程度というものになりました。先天運と総合すると、概して大運を考慮せずに70点程度の位相を得たことになります。その概要を以下に示し、皆様の役に立てばと思います。

  • 生命力・運勢の発揚となる用神は必須。特に、人格に配するのが最も良いが、これは天格との兼ね合いで決める。私の場合は用神・甲木なので、人格は11としました。
  • 調候が不良の命は、調候も必須。ただし天格との兼ね合い、五行のバランスを考慮することが極めて重要。私の場合は当初五格を木ばかりにしていたが、むしろそれでは木大過となることが分かり、中止。また反生という作用があり、火(丙火)がむしろ木を活かすになるため(火が多すぎれば当然木が燃えてしまうためダメ)、木のエネルギーを充分に活かすために火を配しました。私の用神は木の財なのですが、その結果、たった数年で財運が飛躍的に高まり生活がかなり安定しました。
  • いくら用神であっても、沢山あれば良いというものではない。用神でも同一五行を入れすぎるとむしろバランスが悪くなる場合もある。私の場合は調候・丙火であり、火が極めて弱いため、陽火の数を多く配しています。
  • 五格にどれくらいの喜神を配すべきかは、原局と大運の兼ね合いを見なければならない。たとえば日干が極強なら五格すべて喜神でも良いが、日干が平強程度なら忌神も配さなければバランスが取れず、むしろ姓名に喜神を多く配することで日干が弱くなり、病弱傾向があらわれることもある。私の場合は日干が小強程度ですが、今後の大運の動向を読み、調候の火が最も重要となることから火を重点的に補う形としました。
  • 結果として、健康運も大変良好となり、改名後はほとんど風邪もひかなくなりました。これは運動や筋トレ、また節制した生活などの影響もありますが、そもそもそのような生活態度や運動をはじめるということ自体が位相の高低と関係しているのです。ですから位相が上がると、大体人は健康や財に関心が向くようになり、また行動的になるものです。

このように、私のようにもともと位相が低いタイプでも、それなりの姓名をもてば生命力が向上し、それに伴って運勢も強固となるのです。これを知ると、姓名がどれほど重要なものかということが理解いただけたのではないでしょうか。

ちなみに位相が上がるということは、生命力の向上、ならびに生命保存の法則が強く働くということです。このため位相が高くなると自然とパワーが漲り、行動せずにはいられないような感覚を得たり、また不思議な縁に恵まれて成功したり、窮地に陥っても必ず誰かの助けが入るというような喜ばしい現象が起こるのです。

なお、虎の舞の命名・改名サービスの真の目的は、命名によってこの位相を底上げすることに他なりません。

位相はコンピュータプログラムで判断できるのか?

位相を生年月日や姓名を入力するだけで簡単に判断できたら良いと考える人もいるでしょう。しかし位相の判断は以下の条件を必要とすることから、コンピュータプログラムで判断することは極めて難しいと考えています。

  • 先天運における位相の判断要素は、非常に多岐にわたることから、プログラム内容が極めて複雑になること。
  • 四柱構造の判断は時に曖昧さを伴うため、厳密さを要求するプログラミング言語ではうまく分別できない可能性があること。
  • 正確な位相を判断するためには先天運と姓名二つの要素が必要となり、しかもこれら二つの要素を照合する必要があるため、プログラムが膨大となること。

このため、現時点では不可能とまでは言えないまでも、プログラムを書くだけで大変な作業となるため、現実的ではないと言えるでしょう。単純な形式で判断をすることはできると思いますが、それだと正確な位相は出ず、意味がありません。

当サイトの姓名判断や四柱推命の自動鑑定プログラムは私が自分で書いていますが、おそらく位相判断はプログラムの設計図だけでも膨大な量となるため、プロに依頼しても複雑すぎて断られるかもしれません。