姓名判断の虎の舞は、五格剖象方を基本とし、姓名の根幹である「天・人・地」三才を重視する姓名判断サイトです。

過労死と姓名との関係を探る

 今回は当サイトを訪れた方からお問い合わせ(情報提供)頂いたこともあり、過労と姓名との関係について取り上げてみようと思います。現在でも過労死は後を絶たず、大きな社会問題となっています。近年最も注目された事件としては、電通の社員だった高橋まつりさんの一件が頭をよぎりますが、この件を含め過労または過労死に至った三人の方々について、その境遇と姓名との関係を明らかにしてみたいと思います。早速見ていきましょう。

過労死に至った熱血教師とその妻の運勢

 まずは、今年5月20日に匿名の方から情報提供を頂いた、【熱血教師の過労死 逆転で認めさせた妻が家族会設立】のニュースについて取りあげていきます。以下はこの事件の概要です。
 熱血教師だった。工藤さんの夫・義男さんは2007年6月、修学旅行の引率から帰宅した直後に体調不良を訴え、くも膜下出血で10日後に死亡。当時40歳、4月に赴任した横浜市立中学校で生徒指導専任と学年主任を兼務する激務を抱えていた。  地方公務員災害補償基金(地公災)が公務災害と認定したのは、死亡から5年半後。祥子さんは08年に地公災県支部に申請したが、10年5月に「職務は通常の範囲内だった」などとされ不認定に。同7月に同支部審査会に不服を申し立て、高度の精神的・肉体的負荷と死亡との因果関係が認められた。  「過労と激務を立証するため夫が死に至るまでの日々をたどり、生前を思い出しては泣いた。夫を止められなかった自分を責め、どうしようもなかった」と振り返る祥子さん。公務災害認定のハードルの高さを目の当たりにし、同じ境遇の遺族らとさまざまな場で制度の改善を訴えてきた。
 匿名さんからのメール内容 時々参考にさせていただいています。 ニュースの解説も興味深く拝見しており、名前を入れて画数を見たりしていたのですが、先日の教員の過労死の話題で出てきた方(工藤義男さん)もびっくりな結果でした。 ご参考になるようでしたら幸いです。 匿名等で失礼いたしました。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170514-00017836-kana-l14
 情報をご提供下さった匿名さん、誠にありがとうございました。この事件に関しまして、詳しくは上記リンクをご覧ください。さて、過労死に至った工藤義男さん(享年:40)は、四大運すべてに大きな凶数をもっています。その凶意は甚だしく、姓名判断を少しでも理解している方であれば、この名前が人生に甚大な影響を与えることは即座に分かるでしょう。具体的には、工藤さんは0系の凶数を前運と副運に、4系の凶数を主運と総運にそれぞれ二つずつもっていますが、これらの数は五行に変換すると水と火で、対立する関係にあります。つまり工藤さんの姓名は、水と火が強く対立するという、五行の相生・相剋関係からも非常に悪い構成をもっていると言えるのです。  まず、前運と副運の10や20といった数は、暗然・暗澹・沈鬱とした言葉が意味するように、暗くて目の前が塞がれたような悲運の境遇に陥りやすい大凶数と言われています。物が割れるような凶相あり、境遇においては常に逆境・困苦・障害、その他不慮の災難や事故にも遭いやすく、加えて孤独・別離・不如意などあり、最悪は破滅・短命の誘導があると言われる大凶数です。また、主運の34や総運の44といった破滅の大凶数は家族との縁がひどく薄く、両親・配偶者・子供との悲しい別れを経験しやすく、病弱・病難、著しい場合は発狂・短命などの誘導がある大凶数です。  ただし、このような凶数も三才等姓名の構成が良ければ、その凶意が抑えられることは当然です。しかし、前述したように工藤さんの姓名は火と水が強く対立する構造となっており、これが数の凶意をさらに増す要因となって悪運の勢いを強めます。三才は【火・火・水】でありますが、陰火の下に陰水があり、この基礎運は急変作用をもたらします。多くは突発的な事故・病難ですが、病気としては火が心臓や脳或いは血管を象徴することから、これが水に破られる時はそれらに病難があらわれると見ます。実際に工藤さんは、過労の後くも膜下出血を発症し、亡くなりました。  クモ膜下出血は『脳を覆う3層の髄膜のうち、2層目のクモ膜と3層目の軟膜の間の空間「クモ膜下腔」に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入した状態をいう。脳血管障害の8%を占め、突然死の6.6%がこれに該当するといわれる。』(ウィキペディア『クモ膜下出血』)とあります。  さらに注目すべきは、人格と外格の関係です。この関係は『環境運』と言い、概してその者の境遇運の一部を担いますが、人格と外格との関係ですから主には自分(人格)と周囲(外格)の人達との関係性や、社会や仕事における境遇運の吉凶を計ります。ですからこの環境運が悪い場合は、仕事で大変な環境にさらされたり、家庭で孤独に陥ったりということが少なくありません。この環境運も、三才の見方同様運(副運)の吉凶と、五行関係でみます。ご覧のように工藤さんは副運に大凶運10、また人格・外格関係も【火<-水】の相剋と極めて凶となっているため、仕事で大変な苦労をするということが分かるわけです。  つまり、総じて三才や人・外関係に相剋がある場合は、それが境遇運の波乱を物語るため過労に陥りやすい人と言えるでしょう。また、特に三才に難がある場合は、体が弱く病弱傾向となりますので、そうでない人と比べて過労に陥りやすいということも言えます。特に工藤さんのように水と火が強く対立している場合は被害が甚大となりやすいですから、これがある方は速やかに改名を行うべきです。(※体質や健康運は、生まれながらにもった先天運の影響も強く関わってくるため、同じ姓名でも当然差があらわれます。)

「東芝うつ病事件」の重光由美さんの姓名

 重光由美さんは、1990年に東芝に技術職の正社員として入社しましたが、その後の過酷な業務と長時間残業からうつ病を患い、働けなくなりました。2014年に重光さんは全面勝訴を勝ち取りましたが、今も技術者として働くことは困難だそうです。概要は以下です。
 東芝の技術者として働いていたが、同社での過酷な業務と長時間の残業から鬱病を患う。長期間休職するも休職期間終了と共に解雇を言い渡されたため、東芝相手に裁判を起こしていた。東芝は嫌がらせや会社ぐるみの隠蔽工作、即日控訴など徹底的に争う態度をとったが、裁判で全面勝訴し解雇無効と慰謝料の請求が認められている。2014年に最高裁で全面勝訴判決を勝ち取る。この裁判は、「東芝うつ病事件」と呼ばれ、社会のメンタルヘルス向上に大きく貢献しているといわれており、マスコミ報道も多数。徹底抗戦してくる東芝相手に、一人で最高裁まで闘って全面勝訴を勝ち取り、社会のメンタルヘルスを向上させた人物として、労働労務や産業衛生会等では有名人。 引用:https://sonshi.xyz/wiki/重光由美
 重光さんも三才に難があるのが見て取れます。またうつ病になったのが2001年で彼女が32才頃のことですが、前半生の運勢を示す前運には破滅運14があらわれています。14は別れや離縁を象徴する大凶数ですが、同時に精神面が不安定になりやすく、比較的うつ病を患いやすい性質でもあります。これは14数・陰火が精神を象徴し、なおかつ14が有する破滅の誘導があるためです。しかしやはりこれも、三才と人・外関係無しには語れません。なぜなら数の吉凶や強弱を左右するのが三才及び人格・外格構成だからです。  重光さんの三才は【土・木・火】というもので、人格の木が天格の土に覆われている形の逆境運です。概して境遇においては労多くも功少なしといった運勢であり、これも過労に陥りやすい典型的な配置と言えます。また、人格・外格関係も【木<-金】となっており、工藤さん同様人格が外格に剋されています。ただし、工藤さんと比べれば相剋が陰陽であるためそれほど強くなく、加えて重光さんは外格に吉数をもつため著しい凶暗示はないものの、やはり人格が天格と外格二格と相剋していることが、姓名学的には過労を生みやすい姓名構成だと言えます。  さらに人格が象徴する木は神経を象徴します。ですから木が金などに剋されていたり、或いは土などを剋して弱っている場合は、神経や精神が弱りやすい人と言えるのです。重光さんの場合は環境運を示す外格に人格が剋されているわけですから、環境運が象徴する仕事や家庭において神経を病むような出来事が起こりやすい、或いはそういう暗示があると捉えることができるでしょう。人格の周りを見わたすと、木を助ける木や水は一つもありません。  また天格は上司や会社と捉えることもできます。重光さんの場合は人格が天格を剋して(制する・攻撃する)いますから、その後東芝を訴えて勝訴したことも頷けるわけです。最後に総運の29は知謀・活動力・財運などを司る吉数ですが、女性には強すぎるため凶誘導あり、非常に頭の切れる活動家で男性的な強さもありますが、その強さゆえ結婚運・家庭運は寂しいものとなります。

過労の末自殺した高橋まつりさん

 元電通の社員であった高橋まつりさんは、最長月130時間以上の過酷な残業や、上司からの心ないパワハラを受けて遂に自殺しました。その姓名四大運には主運に大凶運20、総運に女性大凶数33があらわれており、彼女が陰鬱とした境遇に陥りやすいことが見て取れますが、さらに人格を中心とした他格構成が悪いことがその凶意を強めます。地格に一点人格の水を助ける金がありますが、これは印綬であり母親を象徴しています。つまり母親は彼女の味方であるということが分かります。  しかし天格には26数・陰土があり、これが人格の20数・陰水を強く剋しています。天格は目上の人や上司を象徴しますから、人格が天格に強く剋される場合は上司から冷たくかつ厳しく扱われやすいのです。これは特に天格と人格の属性が共に同じ時に顕著で、高橋まつりさんもそうです。加えて環境運を司る外格・副運には大吉運13数・陽火があるものの、やはり人格と相剋しています。前述したように外格は仕事での環境運を象徴しますから、相剋する場合は仕事で疲弊しやすいことに加え、同僚等からの助けも得られにくいのです。  また対人関係や上司との関係においては、総運の33という数も女性には強い悪影響があります。根底には男性的で負けん気の強い気性がありますが、このような性質が周囲と摩擦を起こすことがよくあります。本人としては全くそのようなつもりはなくても、33という強烈な数がもつ性質と威力が、相手にどこか威圧的な雰囲気を感じさせることもあるでしょう。ですからもし三才配置や人格・外格関係が良くとも、四大運に33等の強烈な寡婦運が女性にあれば、概して対人運は難ありと言えます。33は特に女性には強烈な孤独運として作用します。  ちなみに高橋まつりさんの母親の高橋幸美さんにも、ご覧の通り強い凶暗示があらわれています。人格の火を中心に周囲を見てみると、火を助ける火や木は一つもなく、人格は外格の水に剋され、地格の金を剋しています。地格は子供を象徴しますから、これは子供との縁が薄いことを端的にあらわしています。また外格は配偶者つまり夫を象徴しますから、これは配偶者との縁が薄いことを象徴しており、すなわち家族縁がひどく薄いことがこの姓名から分かります。そして副運と総運に凶数があることから、特に後半生は苦労の連続で、気持ちが休まる暇がないでしょう。三才の【土・火・金】は、特に晩年において病難暗示がある配置でもあります。  このように姓名は生命であり、その者の境遇運を象徴するものですから、やはり姓名の構成が悪い場合には、過労といった境遇上の問題も引き起こしやすいと言えます。また四大運に凶数が多くあったり、三才や人格・外格関係に難がある場合には、精神面や身体面において薄弱・病弱傾向となりますから、こういった点においても過労に陥りやすいのです。  以上、最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。

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