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姓名位相が低い人と高い人の違い~位相低・中・高の人それぞれの運勢と境遇を解説

今回解説する【位相】につきましては、おそらく大多数の方にとって耳慣れない言葉だと思いますので初めに端的に説明しておきたいと思います。位相についてはかなり多くの方からご質問いただくこともあり、この度記事にしようと思った次第です。

その人の境遇・運勢を示す位相とは何か?姓名の影響力は20%程度という嘘

位相とは、いわばその人の総合的運勢レベルです。ただし、英語【Phase】を語源とした『位相』には段階という意味が含まれ、これはすなわち運勢のレベルが常に変化するということを意味しています。以下に、位相を構成する要素をご紹介します。

  1. 先天運(原局)位相(影響力は全体の約50%)
  2. 姓名位相(影響力は全体の約50%)
  3. 大運流年位相(上記の先天運+姓名位相に対して作用。大運・流年毎に、-30~+30点程度の範囲で作用。大運と流年の相生効果でさらに上下することもある)※厳密には月・日の干支も作用しますが、極めて複雑となるため割愛します

その人の運勢レベルである位相は以上の三つの項目で算出します。先天運と姓名が50%ずつ、その上で大運・流年が作用しますが、20%程度の影響力とはいえ-30~+30点ほどの幅がありますので、元々60点の位相であれば、理論的に30点(位相低~中)~90点(位相高)くらいの幅が人生の中で出ることになり、大変な影響力があることが分かります。

理論的に原局+生命の位相が100点という人は存在しませんが(完璧に五行バランスが整った四柱構造というものは理論的に存在しません)、もしいたとすれば位相は完璧(100%)ということですので、大運干支の作用はマイナスにしか作用しないことになります。これは、大運干支の作用によって原局の五行バランスが崩れることを意味しています。

ちなみに大運は10年毎、流年は一年毎、月干支は月毎に変化しますので、現在も刻々と位相が上下しているということになります。大運位相の極端な例では、前半生の大運に大喜神運が巡っていたおかげで恵まれた境遇にいた人が、後半生に忌神の大運に入り非常に落ちぶれるということがありますが、こういう人は原局や姓名の位相も低~中のことが多いです(例としては、若くして実業家として大成功したけれども、後年色々な災難に遭って没落し、財産を全てを失い、さらには病気にもなってしまったという方はその時期が必ず低位相になっています)。

このため、当然ですがどれか一つの位相が高くても高位相とはなりません。なおこの【位相】の概念は四柱推命が原初になりますが、四柱推命の大家である武田光玄氏は、『そもそも四柱推命は位相を導きだす出すことが最終的な目的』とまで語っており、大変重要な概念なのです。

また、占い師の中では『姓名の影響力はあっても20%程度』なんて言う人がいますが、そんなに小さくありませんので惑わされないようにご注意ください。姓名の影響力は人生全般において50%程度、しかし幼少期においてはまだ影響力が弱く、30%(幼少)~50%程度(成年)と徐々に影響力が増すとお考えください。

当サイトで沢山の実例を出しているので皆様理解されているとは思いますが、姓名の影響力というものは大変大きく、その人の運命を一変させる程の力があり、そのプラスにもマイナスにも大きく作用する力にはいつも驚かされます。そしてこれは、『姓名は生命そのもの』という古来からの見解と一致しているのです。

位相【高】の人の運勢と境遇の特徴

まずは高位相の人の境遇から見ていきましょう。本当は位相も10段階くらいに分けられるのですが、あまり細かく分類すると記事が大変長くなってしまいますので、ここでは位相【高】と一纏めにしています。位相の点数としては70点以上の方が高位相であり、これはかなり高い方です。

ちなみに位相は姓名だけではなく(姓名だけでは位相は分からない)、当然先天運も考慮した上での総合位相となっておりますので、まずはこの点にご注意ください。

それでは早速、高位相の方の運勢と特徴を見ていきましょう。位相は概して健康・仕事(勉学)・財・社会的地位・対人運の5パートに分けることができます。ちなみに私の位相は改名前が40点程度でしたが、改名後は70点程度の高位相となり(2022年時点の位相)、その結果現在の境遇も自然と向上し、以下のようになりました。

  • 健康:心身ともに元気で、病気はほとんどせず、非常に壮健となります。運動好きな人が多く、スポーツやトレーニングなどに精を出す傾向があります。心と身は連動していますので、生命力が強い高位相の人は精神力も強く、快活です。外的な印象としては男女ともに健康的で爽やかな人が多いでしょう。後半生位相高なら長寿です。
  • 仕事(勉学):高位相は知力にも優れるため、とても理解力が高く、優秀で才能に恵まれます。勉学・仕事において大いに才能を発揮し、周囲から一目置かれる存在となります。才知才能に恵まれ、多才な人が多く、何事にも臆せず積極的に取り組むため当然評価と成果を得ます。また、行動的で多趣味な人が多いのも特徴です。
  • 財:前述の仕事運が良いため、財運も自然高めとなります。当然収入も一般的な水準より高めとなり、大金を稼ぐ人もいますが、高位相でもそれほどお金を稼ぐことに感心がない質素な人もいます。しかし、お金に困るようなことはありません(お金に困っているのであれば低~中位相です)。職種は経営者・エンジニア・医者・コンサルタント・芸能人など色々ですが、独立開業して成功している人が多いようです。
  • 社会的地位:高位相の人は社会的地位にも恵まれる傾向があります。流れとしては、まずは仕事で大きな成功をし、それを起点にして周囲から尊敬と信頼を集めるということが多く、特に中年頃~後半生が高位相となる人は後年に地位を得ます。また、若い頃スポーツや実業の分野で大きな成果を上げる人も、その時は確実に高位相です。サラリーマンの階級では幹部~社長クラスとなるでしょう。
  • 対人運:周囲の援助にも大変恵まれる傾向があります。家族・友人・仕事仲間によく恵まれます。また高位相の人は他人から好かれるタイプが多く、割と交友関係は広いほうですが、実は少数の人々(親友・家族・仕事仲間等)を大切にします。比較的人付きあいはサッパリとしています。結婚家庭運も良く、円満な家庭を築いて幸せに暮らしている人が多いです。
  • 総合:70点以上の高位相となる場合、概してすべての項目のバランスが良くなります。したがって、健康運位相が極端に高く、財運位相が極端に低いというような現象は起こりません。

以上が高位相の人の境遇の特徴です。したがって、以上の項目に当てはまらない場合は、位相はそれよりも低いということになります。もちろん高位相でも低めと高めで境遇は異なりますが、それでも貧賤の境遇にいる人は高位相にはいません。ちなみに大金持ちでも大変病弱という境遇の方がいますが、大体低~中位相です(なぜなら、病弱によって財が漏出しますし、お金の使い道が限られるためです。高位相の方は、財運も強く、なおかつ財の使い道がはっきりとしています)。

そして以下は、高位相となる場合の三つの項目の組み合わせ例です。

  • 先天運(位相高)・姓名(位相高)・大運(位相高)
  • 先天運(位相高)・姓名(位相高)・大運(位相低)
  • 先天運(位相低)・姓名(位相高)・大運(位相高)

ご覧のように、当然全ての項目が高位相となる場合は位相高となりますが、先天運位相が低くても姓名や大運によっては高位相となる可能性があることは大変注目に値します。もちろん大運の位相と一口にいっても幅があるのですが、概して先天運位相と姓名位相に恵まれた人は忌神運を恐れず、どのような運気でも境遇安定し、生涯富貴に恵まれます。

位相【中】の人の運勢と境遇の特徴

次は位相が中程度の人の運勢と境遇です。中は40点~60点程度の位相で、一般的は。

  • 健康:病弱というほどではないものの、年中体のどこかが調子悪いという具合で、度々体調を崩しては寝込んだりします。特に忌神運に入ると体調を崩しがちになり、時折病気や怪我に見舞われます。精神面でもやや薄弱さがあり、少し陰気で弱気になりやすく、勇気と胆力に欠ける傾向があるでしょう。寿命も平均的ですが、40点程度の場合は少し早い傾向があります。
  • 仕事(勉学):先天運や姓名の構造によっては才知鋭敏な人もいますが、今ひとつ抜けません。とても熱心だが長続きしなかったり、反対に気力が弱くすぐに諦めてしまうタイプもいます。
  • 財:財運も中程度となります。中程度の位相には経営者や自営業者などもいますが、概して小規模であり、年収も1000万円未満の人が多いようです。また、サラリーマンや脱サラ自営業者等が中位相には多くいます。40点程度の位相では年収が平均以下でかなり貧しく、60点程度の位相だと平均よりはやや上という境遇に収まるでしょう。
  • 社会的地位:想像どおりこちらも中程度、悪く言えばどこにでもいる社会的地位に収まりやすいのですが、60点程度の中高位相では地元で評判のある開業医・経営者・政治家など、その地域において優位な社会的地位にいることがあります。サラリーマンの階級では課長~常務クラスとなるでしょう。
  • 対人運:可も無く不可もなくといった境遇ですが、概ね家庭に収まります。親族・家族・周囲との関係においても、何かとゴタゴタが多いのですが、それでも前を向いて一生懸命に生きているという人が多く、それはある程度の生命力があるためです。したがってこれから語る低位相の方の場合、そもそも生命力が著しく弱いため、全然違う境遇となります。
  • 総合:中程度と行っても40点と60点ではかなり違うことはご理解をお願い致します。

位相中程度の場合、いずれかの項目が低位相となる場合が多いでしょう。しかし中程度の位相で姓名位相だけが低い場合は、姓名を改善することによって高位相となることがあるのです。

  • 先天運(位相中)・姓名(位相中)・大運(位相中)
  • 先天運(位相高)・姓名(位相低)・大運(位相高)
  • 先天運(位相低)・姓名(位相高)・大運(位相高)

位相【低】の人の運勢と境遇の特徴

これから位相が低い方の境遇を解説しますが、低位相の場合、そもそも生命力が弱いということに注意してください。【運勢=生命力】ですので、運勢の弱い人というのは必ず病弱・薄弱となりますし、その反対も成り立つのです。ですから本当に位相が低い場合は、そもそも働きたくても働けないような境遇にいますし、努力したくても力が湧かないという生命力減退の状態にいます。

  • 健康:幼い頃から病弱で病気がち、怪我や事故に遭うことも多いのです。これは生命を保存する力が弱い、すなわち生命力自体が弱いためで、著しく位相が低い場合は難病を患ったりして思うような活動が出来なくなります。命名サービスでもご相談の波乱重々の方、必ず位相低です。また境遇的に、幼い頃(成年後も)に虐待を受けている方も多く、とにかく生命が損なわれるような危うい経験を多くしています。私も10歳頃位相が大変低かった時期があるのですが、二度ほど死にかけています。後年が低位相になる場合、寿が短いです。
  • 仕事(勉学):そもそも仕事をしていない人も多いです。生活保護で食いつないでいたり、ホームレスだったり、あるいは病気で体が動かないということがよくあります。職種では、土方・建築業・清掃業・製造業・コンビニバイトなどの人が多くいます。ただし、低位相でも健康はまずまずという方もおり、これは総合的には低位相でも、健康運位相はある程度高いためです。
  • 財:財運位相も概ね低となりますので生活していくのがやっとという境遇になります。大体返し難い借金があります。またそれまである程度お金に余裕があった人が、大運によって低位相となる場合も、何らかの事態(災難・病気・失職等)によって財が一気になくなり、貧しくなるような流れとなります。ただし、これら5つの位相は均等に低くなるわけではなく、当然先天運などの様相によって多少の上下があります。
  • 社会的地位:当然財運位相が低いため、社会的な地位にも恵まれません。貧賤の境遇にいる方々が多く、仕事は概して長続きせず不安定であり、契約社員ではなくフリーターの人が多いようです。最も低位相となる人は無職・引きこもり・ホームレス・病気によって働けない状態等の境遇となります。また大運によって低位相になる場合は、やはり何らかの事態によって地位脱落、評判ガタ落ちのような状況に陥ることになります。
  • 対人運:人的援助も乏しく寂しい生活を送る傾向があります。家族の離散、離婚、独り身、シングルママ等となっている方々が多く、身寄りも少ない傾向となります。特に後半生が低位相となる人は、家族と離ればなれになったり、配偶者を病気で亡くすなど孤独な境遇となります。
  • 総合:低でも40手前の位相であれば一般的なタイプに見えるが内実はかなり厳しいといった状況。20点程度の位相に入る場合は見るからに落ちぶれており、いつも病気がちとなり、絶望の淵にいます。

位相が低い場合は、概して以下のような組み合わせとなります。低位相の方々のほとんどは姓名位相が低いため、改名を行うことで健康や運気が大きく改善することがあります。

  • 先天運(位相低)・姓名(位相低)・大運(位相低)
  • 先天運(位相中)・姓名(位相低)・大運(位相低)
  • 先天運(位相低)・姓名(位相中)・大運(位相低)

まとめ~姓名位相を上げると自然と境遇や運勢に恵まれる

以上の内容から、人の運勢や境遇というものは、数値(位相)としてしっかりと測ることができる、知ることができるということが分かっていただけたかと思います。よく『幸せになるためには自身の努力も必要だ』と言われ、それもその通りではあるのですが、位相を計測してみると『努力が報われない人というのはそもそも位相(生命力)が低い』という事実に突き当たるのです。

ですからそれを考えると、とにかく姓名位相を上げることが大切で、これによって総合的な位相が上がりますし、安定するわけです。また、位相が上がることは生命力が活発化することなのですから、当然やる気が出るといった精神面へのプラスの働きもあります。以下をご覧ください。

  • 先天運(位相低)・姓名(位相高)・大運(位相低)

先天運の位相が低く、大運に忌神が巡って低位相となる場合であっても、もし姓名が高位相であれば大体40~60点程度の位相を保つことができるのです。これは私が鑑定した多くの人々にも見られることであり、やはり姓名位相が高い人は忌神運でもまずまず安定した境遇を得ています。

反対に、姓名位相が低い場合はどうなるでしょうか?

  • 先天運(位相高)・姓名(位相低)・大運(位相高)

このような位相組み合わせの人が結構いるのですが、せっかく人生における最も運気盛大な時期(大運)が訪れても、全然喜を発揮していない人がおり(喜神運なので良い事は起こるが小さく、長続きしない)、その人の姓名位相を見るとやはり低位相なのです。これは非常にもったいないことです。

したがって、もし自分の現在の境遇や、心身の状態が明らかに良くないという人は、姓名を見直してみることが運気改善のきっかけとなるでしょう。