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命名における先天運との五行バランス欠如によって具体的にどのようなマイナス作用が生じるのか?五行別に解説

今回は、比較的お問い合わせの多い先天運と姓名のバランスについての具体的なマイナス作用について解説致します。命名において、四大運と三才を整えることは通常難しくありません。ところがさらにこれに先天運とのバランスを考慮するとなると、全く一から構成を考え直さなければならない場合もあります。

また姓名と先天運との五行バランスは、命名のみではなく、現在のあなたの体調や性情傾向にそのまま当てはめて観察していただくこともできます。ですからもしこれが当てっているという場合は、改名を行うことでマイナス面の改善ができるということになります。

五行の大過・不足による性情傾向

性情は五行バランスが象徴する気質から生じるものです。そして運勢はこの性情から生じるものだと考えると、性情の重要性がよく理解できるでしょう。

たとえば火の五行が大過している人は、短気で何かとイライラしやすいために、対人関係やパートナーとの関係を破壊してしまうことがよくあります。また土が大過している人は、心配性で悩みやすいため、物事をネガティブに考えて自ら失敗を招き入れる傾向があります。また金が強すぎる人は度量が狭く、社交性に欠けチャンスを逃す傾向がある等。

このように、五行バランスはその人の性情を形成するため、大変重要なものなのです。通常の性格占いでは、姓名では人格、四柱推命では日干と地支というように、局所的な部分のみを見て判断する傾向がありますが、これは概して当たりません。たとえば私は【庚子】の人ですが、同じ【庚子】でも水が強いタイプ、火が強いタイプ、木が強いタイプなど様々な分類ができ、それぞれにおいて性格は全く異なる傾向となるからです。

また私の姓名における人格は陽木ですが、火が強いタイプです。同じ人格・木であっても、水が強い人、金が強い人で性情は全く違ってきます。

つまり、性情を単純な分類であらわすことは不可能に近いのですが、人は分かりやすい分類が好きなので、そのような占いに惑わされやすい傾向があると言えます。このため、皆さんは既存の占いに惑わされることなく、自身で性情等を的確に判断していただくことをおすすめします。

以下は、それぞれの五行の大過・不足による性情傾向、および性情への影響です。ここではできる限り分かりやすく簡潔に示すために、ChatGPTの示す内容を記載します。

木(成長・発散・自発性)

● 木の大過(強すぎる)

  • 怒りっぽい・短気
  • 攻撃的/強引/頑固
  • 競争心が強すぎる
  • 自己主張が強い
  • 周囲と衝突しやすい

● 木の不足(弱すぎる)

  • 決断できない・優柔不断
  • 萎縮しやすい・自信不足
  • 挑戦心が弱い
  • 落ち込みやすい
  • 変化が苦手

火(情熱・活力・社交)

● 火の大過

  • 興奮しやすい
  • 感情が爆発しやすい/情緒不安定
  • せっかち・衝動的
  • しゃべりすぎ・空回り
  • 派手さを求めすぎる

● 火の不足

  • 情熱が湧かない・無気力
  • コミュニケーションが弱い・引っ込み思案
  • 喜びが少ない
  • 心が冷える(孤立傾向)
  • 熱意が続かない

土(安定・思考・共感・現実性)

● 土の大過

  • 心配性・過剰に考えすぎる
  • 慎重すぎて動けない
  • 依存的・過保護
  • 他人の世話を焼きすぎる
  • 執着しすぎる

● 土の不足

  • 落ち着きがない/不安定
  • 計画性が弱い
  • 地に足がつかない(思考の散乱)
  • 責任感が薄い
  • 注意力が続かない

金(秩序・規律・論理・境界)

● 金の大過

  • 厳しすぎる/完璧主義
  • 批判的・冷たい印象
  • ルールに縛られすぎる
  • 裁く傾向が強い
  • 他者への許容度が低い

● 金の不足

  • 自分の意志・境界線が弱い
  • 決断力が弱い
  • 気持ちの切り替えができない
  • 甘すぎる・流されやすい
  • 自己管理が弱い

水(知恵・感受性・忍耐・内面)

● 水の大過

  • 冷静すぎて感情が出ない
  • 孤立傾向が強い
  • 恐れ・不安が強まる
  • 慎重すぎて動けない
  • 秘密主義・閉じこもり

● 水の不足

  • 落ち着きがない
  • 直感力・洞察力が弱まる
  • 流されやすい
  • 継続力が弱い(根気がない)
  • 恐れが強くなるが理由が曖昧

なお上記はどの五行が大過し、どの五行が不足しているのかという視点も重要です。火が大過している場合、特に金が不足しているのか?水が不足しているのか?あるいは両方不足しているのか?という視点です。

以下に特に運気を損ないやすい感情について記載しておきます。それぞれは、上記で述べた五行のアンバランスと関係していますので、各々どの感情が強いかでどの五行がアンバランスなのかも分かるでしょう。

  • 怒り・神経質(木)
  • 恐怖(水)
  • 不安・慎重すぎる(土)
  • 批判・攻撃的(金)
  • 感情的・興奮(火)

これら五行の不足・大過を考慮せずに命名を行うことは、当然の帰結として生命力の低下や、それぞれの五行のアンバランスによるマイナス作用を生じることになるのです。したがって先天運を考慮せずに命名を行うことが、どれほどの運気を損なう可能性があるか、ということも想像が付くでしょう。

特に五行の偏りが先天的に大きい方の場合は、このマイナス作用も大きなものになるため、姓名五行によってこの偏りを中和するという工夫が必要となります。

五行の大過・不足による体調・病気の傾向

次に、五行の大過や不足による体調の傾向について解説致します。下記では具体的な病名には言及していませんが、特定部位の弱さがそのまま関連する病気につながりやすいとお考えください。

木(肝・筋・自律神経)

■ 木の大過で注意する象徴的な病気・現象

  • 高血圧(気が上に昇る)
  • 片頭痛・めまい
  • 筋のけいれん・痙縮(筋の緊張)
  • 肝の熱症 → イライラ・情緒爆発
  • 目の充血・眼精疲労
  • 自律神経の興奮

■ 木の不足で注意する象徴的な病気・現象<

  • 肝血不足 → 貧血傾向の象徴
  • 腱・筋力の弱り → 捻挫しやすい・足がつりやすい
  • 月経不順
  • 視力低下・ドライアイ
  • 気うつ・意欲低下

火(心・血脈・精神)

■ 火の大過

  • 動悸・頻脈
  • 高血圧・不整脈の象徴
  • 不眠症
  • 精神過興奮(焦燥・不安)
  • 口内炎(熱の上昇)

■ 火の不足

  • 低血圧の象徴
  • 冷え性
  • 心気虚弱 → 疲労・息切れ
  • 不安感・情緒不安定
  • 気力低下

土(脾胃・消化・代謝)

■ 土の大過

  • 胃もたれ・消化不良
  • 慢性のむくみ(湿の停滞)
  • 糖代謝の乱れ(甘味過多の象徴)
  • 肥満傾向

■ 土の不足

  • 食欲不振
  • 下痢・軟便
  • 慢性疲労(栄養吸収不足の象徴)
  • 筋肉量低下
  • 免疫力低下の象徴

金(肺・皮膚・免疫)

■ 金の大過

  • 乾燥性の咳
  • 喘息(緊張・収縮の象徴)
  • 皮膚の乾燥・炎症
  • 呼吸の過緊張(過換気)

■ 金の不足

  • 風邪をひきやすい(防御機能の弱り)
  • 喘息の虚弱型(息が弱い)
  • 慢性呼吸器の弱さ
  • アレルギー傾向
  • 皮膚のバリア低下 → 湿疹

水(腎・骨・生命力)

■ 水の大過

  • むくみ・浮腫
  • 冷えからくる腰痛
  • 代謝低下 → 太りやすさの象徴
  • 泌尿器・生殖系の停滞

■ 水の不足

  • 腎の虚(生命力低下の象徴)
  • 耳鳴り・難聴
  • 骨・歯の弱り
  • 脱毛・白髪
  • 足腰の弱さ
  • 不安が強まる(腎=恐の感情が弱る)

これら五行の大過・不足が原因で病気を誘発するということがあることは当サイトの記事等で解説しているとおりです。ちなみに四柱推命では、大運に喜神が巡ると五行バランスが整い健康に気を付けだしたり、逆に悪い運に入ると過労や不摂生等が続いて次第に体調が悪くなるということがよく起こります。

改名の場合もこれと同じで、五行バランスが整うとすぐに健康が良くなるというわけではなく、まず自身の思考や行動が変わり、健康を大切にするような生活習慣を心がけるといったような流れになります。

慣れてくると私のように、五行バランスが悪い人は見るとすぐに分かるようになります。たとえば太りすぎてる人は土のアンバランスだとか、痩せていて臆病過ぎる人は水のアンバランスだとか、怒りやすくマシンガントークの人は火のアンバランスだとかいう具合にです。

金冷静だが皮肉を言うことがうまく、一言で人を傷付ける・苛つかせることに長けている人は大抵金(攻撃性・冷血)と水(鋭い観察眼・知力鋭敏)が強いです(たぬかなさん等)。

外見においても金が強めの人は骨格ががっしりとしており、土の人は丸顔で、水や木が強すぎる人は痩せ細っている傾向があります。また魅力的かつ美容に関心が高い人は大抵水の五行を多めにもっています。ただしこの時、先天運と姓名の五行バランスを全て確認する必要があります。

とはいえ、性情や外見は上記の五行バランスのみで分かるわけではないことも大切です。人格や日干の五行陰陽、そして上記の五行バランスをベースとし、歳運干支、さらには五行の相生・比和・相剋関係もそれに加えて性情に影響をもたらすため、簡単に分類することは不可能なのです。