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練馬一家心中事件の当事者姓名を考察~金は金属や刃物を象徴・精神的波乱の暗示・相性問題など

自殺・無理心中2025-12-24: 毎日新聞

 西東京市の住宅で女性と息子3人の遺体が見つかった無理心中とみられる事件で、警視庁捜査1課は23日、死亡した職業不詳、野村由佳さん(36)が借りていた東京都練馬区のマンションの一室から、男性の遺体が見つかったと明らかにした。男性は会社員の中窪新太郎さん(27)で、野村さんの知人とみられる。刃物で刺されたり切られたりした傷が全身に十数カ所あり、警視庁は何者かに殺害されたとみている。

 警視庁によると、西東京の事件捜査で、野村さんが3月から練馬区南田中4のマンションの部屋を借りていたことが判明。この部屋を調べたところ、22日夜に目張りされたクローゼットから中窪さんの遺体が見つかった。腹や背中、左足などに傷があり、死後数日たっていたとみられる。部屋は施錠され、居間のソファの上に包丁があった。

(後略)

引用元:毎日新聞【西東京の母子4人無理心中 女性の関係先マンションで男性の遺体発見】

解説

東京・練馬で不穏かつ不可解な事件が起こりました。事件の概要は上記の通りですので、早速事件の中心人物であると思われる母親と中窪さんの姓名構造を見てみましょう。

母親(野村由佳さん)の姓名構造について

まずは母親の姓名から見ていきましょう。

【野村由佳】の姓名構造

天格・18・金|人格・12・木|地格・13・火|外格・19・水|総格・31・木
三才【金・木・火】

野村由佳さんは人格に凶数である12・陰木を有し、物静かでやや繊細なタイプです。12は薄弱運とも言われ、気が弱く柔弱な面があると言われますが、実は三才の構成によって大きく変わります。木ばかりの配置であれば気力が強いタイプとなりますし、火と合えば明るくハキハキとした面が出てきます。

野村由佳さんの三才構成を見ると、地格には13・陽火をもちますが、天格に18・陰金があり、強く剋されていることが分かります。これにより陰木の柔弱な面がより強く出ることになり、神経質で気苦労が多く、些細なことでも悩んでしまうネガティブな傾向があることが分かります。というのも、木は神経を司り、金と相剋する時は【木】が弱るためです。

これにより、人格が木で金の相剋を受ける人は、対人関係や仕事・家庭の問題等で悩みやすく、時にうつ病を患う人もいます。うつ病までいかなくとも、自律神経が不安定になりやすいため、思い悩みが強いことが多く、感情の起伏も激しい傾向があります。

また剋を受ける人は自責の念が強いこともあり、それがストレスを助長することもあります。木は同時に脳を象徴するため、脳疲労・ストレス過多・情緒不安定・精神波乱等の暗示をもちます。さらに先天運との関係によっては、そのストレスが行き場をなくし、冷静な判断ができなくなり、爆発してしまうということもあるでしょう。

寡婦運数がないことから浮気や不倫に自ら走る可能性は低いですが、外格に好奇心旺盛で行動力のある19・陽水があるため、衝動的な面が多少見られます。また上記の理由から思い悩みや不満・孤独感を抱えやすく、そのような気質が他の男性を求める動機となることもあるでしょう。

総格に31・陽木を有するため、堅実で責任感の強い一面もあります。

中窪新太郎さんの姓名構造について

続いて野村さんが借りていたマンションのクローゼットで死んでいた中窪さんの姓名構造を見てみましょう。

【中窪新太郎】の姓名構造

天格・18・金|人格・27・金|地格・31・木|外格・22・木|総格・49・水
三才【金・金・木】

中窪さんの姓名構造は上記となりますが、【郎】は通常の9画ではなく、正字体の【良】+【邑】=14数として計算します。その結果、三才は【郎】を9として計算した時の【金・金・土】ではなく、野村さんと同じ金・木の相剋ある【金・金・木】となります。

性情はやや剛毅殺伐とした傾向のある姓名構造です。特に人格の27・陽金は自我過剰数としても知られ、田原総一朗さんなどももっていますが、自己主張が強く自分の意見が通らないと怒り出す傾向があります。また、母親である野村さんと同じ金・木相剋が三才にありますが、中窪さんの場合は天格と人格が金で、地格が木です。つまり、人格の金が地格の木を剋すという点が野村さんと異なっています。

人格の金が他格の木を剋す場合は、性情として神経質な面は同様ですが、攻撃的かつ非情な面が出てくるのが特徴です。加えて度量が狭く、人の好き嫌いが激しいため、対人関係におけるトラブルを起こしやすいのも特徴です。ただし深く関わらない人に対しては、礼儀正しくてしっかりしているといった印象をもたれることがよくあります(金の人の特徴)。

中窪さんについては『優しい印象』といった報道もありますが、姓名構造を見るとそうではないことが分かります。なぜなら金・木の剋をもっている人は少なからず神経質で攻撃的な面をもっているからです。金の人の性質特徴として、外見は落ち着いていて物静かそうだが、内面は剛毅で気が強く、頑固で自己主張が強く、気に入らない人を排斥しようとする傾向があります。金の人は笑い方に特徴があるため、それで見ることもできます(冷笑や高笑い)。

姓名三才における、金と他の五行の組み合わせによるおおよその性情傾向を以下に記します。

  • 金と木:外見は物静かで口数は少なめ。目つきが冷たく・鋭い人が多く、神経質で度量が狭い。仕事はできるが短気で小さな事にもキレやすい。
  • 金と火:剛毅で外見は意気揚々とした雰囲気。明るくよく笑うが実は好き嫌いが強い。どこか憎めない人柄だが、人を見下すような言動も多く、内実は敵を作りやすい。
  • 金と土:度量が大きく落ち着いているが、内面は意志が強く行動力と決断力に秀でる。率先力と胆力がある。
  • 金と水:冷静で頭が良くクールなタイプ。知力に秀で鋭い観察眼と話術が巧み。多くは痩せていて、やや冷淡なところがある。

人は見た目によらないことも多々あるため(本質は必ず見た目や言動等に出るが、見抜けない人もいる)、姓名構造や先天運を見て判断するのが一番的確ということです。

また当然のことながら当人は上記の性情傾向に気付いていないことも多いため、必ず客観的な判断が必要です。上記2人の姓名暗示を総合すると、事件の内情も見えてきそうな気がしますが、安易な推測はここではやめておきます。

ところで、金は金属や刃物を象徴する五行です。このため、旧来の姓名判断等では金があると事故や事件に遭遇しやすいといったことを言う占い師もいますが、金の五行をもっているだけでそのような不穏な事件に遭うということはありません。ただし、金・木の相剋がある人については刃物等での怪我・事故、交通事故等には注意を要します。他には、先天運において金が過剰な人も少し注意が必要です。

中窪さんの姓名構造に話を戻すと、人格の金は外格の22・陰木も剋しています。外格はパートナーをあらわしますので、少しモラハラ的な気質があることもうかがえます。また【剋】は相手をコントロールしたいという気のあらわれですので、このような気がトラブルを招くこともあります。

また夫が殺人犯では?という憶測も飛び交っていますが、いずれにしても中窪さんがトラブルを起こしやすいタイプであることは確かです。もちろん、夫の姓名構造を見ることで新たな洞察が可能となるでしょう。

中窪さんと野村さんの相性

長くなりましたが、最後に中窪さんと野村さんの相性を見ておきましょう。母親の野村さんは12・陰木であり、中窪さんは27・陽金でした。四柱推命では、陰木(乙)と陽金(庚)の組み合わせは干合で最高の相性などと言われることがありますが、全くそんなことはありません。

干合の相性は惹かれやすく冷めやすいのが特徴で、初見では惹かれ合うものの、本質は金・木相剋のため、次第に剋し合う傾向が出てきます。大体は金の方が相手をコントロールしたくなりますが、陰木は抵抗するため、ギクシャクしやすいのです。

お子様達のご冥福をお祈り致します。

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